ディールズ・ホイール「スワイン・ハント」
▲レベル製1/25「スワイン・ハント」。(1970年) | ▲デューン・バギーをベースとするタンクである。 フィニッシュは北澤志朗氏。 |
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先日はディフォルメ・モデルの祖、「デイブ・ディール」氏に関して書きました。この時期、彼の名前をクローズアップしている理由は、何と言っても7月に公開されるディズニー映画「カーズ」における主なキャラクターのデザインを彼が手懸けたという情報ゆえのことです。もちろんマニアにとってはビッグ・ニュースなのですが、ビッグ・ビジネスの世界から見れば「一介のイラストレーター」が外注作業をこなしただけ、ということになるでしょう。
しかし、既に若くはない彼に白羽の矢を立てたのが誰か知る由もありませんが、このビッグ・プロジェクトの中核をなすポジションにいる誰かが彼を選らんだことは事実。カーズ世界の基本は「自動車の擬人化」にありますから、それに相応しいテイストを持ったアーティストがデイブ・ディールである、という判断があったことになります。これはファンとしては大変に嬉しい話です。
さて、我々モデルカー、トイカー・ファンにとって更に面白くなるのはこれからです。何故なら「カーズ」関連の商品が様々なメーカーから発売されるであろうからです。ディフォルメ・モデルカーの祖たるデイブ・ディールがデザインした「カーズ」キャラクターが製品化されるわけですから、それはすなわち、かつて1970年代において、「ディールズ・ホイール」からインスピレーションを得て多くのディフォルメ・モデルが発売された以来の出来事です。但しかつてと異なるのは、デイブの「カーズ」デザインが、そのまま正式に製品化されるということです。
デイブ・ディールはビッグ・ネームではありますが、恐らくはカートゥーン・アーティストとして、これほど大きな仕事を手懸けたのは初めてだったのではないでしょうか。後半にさしかかってクライマックスを迎え、より広い世界で評価されつつある彼のアート。なんと幸福なアーティストなのでしょうか。
写真はレベル社「ディールズ・ホイール」シリーズから怪作「スワイン・ハント(Swine Hunt)」。空冷フラット4を搭載したデューン・バギーをベースとするタンクです。インストラクションでは、バギーでのドライブを満喫して疲れた道端、うたた寝をした時にディブの夢に現れたクルマということになっています。このクルマとクロームされたプロシア型ヘルメットを被った「キャプテン・アフリカ」なる人物キャラからは、1970年代初頭の「時代」とエド・ロス以降のホット・ロッディングにおけるジャーマン・テイストの流行、そしてポルシェ博士の創造物を敬愛してやまない彼の嗜好が読み取れます。


