ミニカーホビダス(ロゴ
TOP	ショッピング ミニカーニュース ミニチャンプス ホットウィール モデルカーファイル ホビダストップ

2006年03月

日 月 火 水 木 金 土
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
« BACK
NEXT »

月ごとの記事一覧

  • 2008年05月 (1)
  • 2008年04月 (6)
  • 2008年03月 (4)
  • 2008年02月 (10)
  • 2008年01月 (11)
  • 2007年12月 (9)
  • 2007年11月 (2)
  • 2007年10月 (10)
  • 2007年09月 (15)
  • 2007年08月 (21)

» もっと見る

« 2006年02月 | トップ | 2006年04月 »

2006年03月

2006年03月02日

アルピーヌ&マトラ●スケーレクストリック1/32


▲フランス製スケーレクストリックのアルピーヌA210。
(1960年代末)

▲フランス製スケーレクストリックのマトラ・ジェット。(1960年代末)

▲ディテールもトイカーとしては雰囲気充分。

▲現在のスロットカーとは異なり、シャシー面は全てが剥き出し。

★画像はポップアップします★

 前回ヨーロッパ製のプラスチック製ミニチュアカーとスロットカーの関連に関して書きましたが、今回もそんな潮流の中で生まれたスロットカーをご紹介しましょう。

フランス製スケーレクストリックのアルピーヌA210とマトラ・ジェットです。前回も触れたとおり、元来イギリスのスロットカー・ブランドだったスケーレクストリック製品は、1960年代以降、フランス、スペイン、ホンコン等でパテント生産されました。こうした製品の中には、各国独自の車種展開から生まれたモデルも存在し、それらはイギリスを中心とするスケーレクストリックのコレクター市場では、稀少品扱いでした。

 フランス製の2台、マトラ・ジェットとアルピーヌも正にその典型と言えるモデルです。この時代のスケーレクストリックはモデルカーと言うよりは、完全にトイカーの範疇に入るものですが、現代の目で見ると、実車と同時代に作られた、いわゆる「当時もの」としての意義と、オモチャにしては車種ごとの特徴がよく再現されている点が評価されていると言えます。

 さてこんな古いスロットカー、どの程度に走るのか? と思われるでしょう。もちろん現代のマグネット付きのスロットカーとは比べるべくもありませんが、その実、なかなかによく走ります。とりわけリア・オーバーハングが長いアルピーヌは、細いタイヤを生かしてテールを流しながら気持ちよく走ります。

 古いスケーレクストリックは、かつてそれらをパテント生産していたスペイン工場から引き継がれた金型で、「SCX」や「ピンクカー(PINK KAR)」等でしばしば復刻されますし、本家スケーレクストリックも時折復刻品をリリース。どうしても当時ものを望まれるのなら、ネットオークションで探すのが早道です。


投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年03月02日 23:17 | コメント (0)

2006年03月03日

チョロQコレクターブックNo.1「ハコスカGTR」

PGC10F.jpg
▲チョロQコレクターブックNo.1「ハコスカGT-R」(2004年)
PGC10R.jpg
▲黒いボディに凝ったディテーリングが映える。

 ディフォルメ・モデルカーの起源周辺の話はさて置き、現代におけるディフォルメ系モデルカーの代表格、「チョロQ」の話もしましょう。写真は一昨年に自分が編集していた「チョロQコレクターブック」というシリーズの付録、「ハコスカGT-R(PGC10)」です。

 チョロQはある時期から、現行車種だけでなく、ヒストリックカーと呼ばれる1960~'70年代のクルマ、とりわけ国産スポーツカーも新金型でリリースするようになり、支持層を更に広げることに成功しました。加えて新金型のみならず古い金型であっても人気が高いものにおいては新たにバリエーションを増やし、コレクター市場は良いペースで活性化していきました。

 チョロQコレクターブックもそうしたムーブメントの中で生まれた企画でした。チョロQの既存金型を使った「特注モデル」を付録とする版形の小さな冊子とのセットで、「ムック」として全国の書店で流通しました。ちょうど各種の付録つき出版物が大流行した時期のこと。商品としての肝は冊子よりも付録ということになりますが、モデル・カーズという模型自動車に関する定期誌を発行する版元である以上、付録は無論、冊子の内容も中途半端なものは作りたくないと思い、振り返ってみれば明らかに行き過ぎと思える濃い口の内容を盛り込むことに傾注していました。

 付録の方も、「昭和のハイウェイスター烈伝」というサブ・タイトルに相応しく、昭和の街道レーサーふうの仕上がりを、それぞれの車種に似合ったカタチで演出すべく、非常に面白いものが出来たと自負していました。とりわけNo.1のハコスカは、実車には設定されていないブラックのボディに「PMC・S」のステッカーをフィーチャー、足回りはお約束の8本ホイールで文句のない仕上がりだったと思っています。

 チョロQの傑作モデルをペイントやタンポ、ホイール選択のレベルではありますが、「ディテーリングする」采配が委ねられていた立場だったわけで、デイブ・ディールになったつもりで、リアリティとクルマごとのニュアンスの表現を楽しむことができたわけです。とても楽しい仕事でした。

●チョロQコレクターブックのお求めはコチラ!

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年03月03日 22:26 | コメント (0)

2006年03月05日

土曜の夜のスロット・レーシング


▲東京・巣鴨のスロット・サーキット「ルート66」。
右から岡部店長、プロモデラーの秋山 崇氏、
モデルガレージヒロの山崎さん。

▲土曜の夜だけあって混んでました。
皆さん本当に楽しそう。

★画像はポップアップします★

 土曜の夜だというのに、なんだか無性にスロットカーを走らせたくなり、東京・巣鴨のスロットサーキット「ルート66」にお邪魔しました。土曜の夜ですから混んでいるのは重々わかっていたので、取りあえず岡部店長と話だけでもできればいいや、と思っていたら、今はなき横浜「リトル・ガレージ」の常連であったプロモデラーの秋山 崇さんがいらしゃってました。現在も同氏はインターアライドの1/24レジン量産モデルの原型などを手がけています。同氏のスロット好きは昔から有名ですが、最近は1/32にはまっているそうです。最近「さかつう」から「モデルガレージヒロ」に移った山崎さんもお見えになっていて、ちょっとしたスロット同窓会の様相となりました。趣味の仲間は古い友達と同じで、本当に良いものです。 

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年03月05日 00:10 | コメント (0)

ディールズ・ホイール「スティンクレイ」●レベル1/25


▲レベル1/25ディールズ・ホイール
「スティンクレイ」(1970年)

▲成型色はパープルだが、アメリカ本国版ではメタリック、日本版はフローズンだった。写真のモデルは塗装されている。

▲ウィンドウがクリア・オレンジなのは日本版の特徴。本国版は無色クリア。背景の箱は日本版のもの。

★画像はポップアップします★

 再びディフォルメ系の話題に戻ります。ディフォルメ・モデルカーの祖たるアメリカ人カートゥーン・アーティスト「デイブ・ディール」氏が手懸けたレベル社のプラモデル・シリーズ「ディールズ・ホイール(Deal's Wheels)」から、C3コルベットをモチーフにした「スティインクレイ(Stink Ray)」です。アメリカでの初版はディールズ初年度である1970年、日本版は当時の輸入販売元であったグンゼ産業が1973年にリリースしています。

 過去に何度か色んなところで書いていますが、とにかく最初にこのシリーズを見た時は色んな驚きが交錯して非常に興奮したことを覚えています。そもそも、当時グンゼから発売されていたレベル製キットには自動車が少なかったので、レベル製の自動車キット自体が珍しかったことがあります。加えて普通のキットではなく、箱絵、組立説明書、キットそのものが全てマンガ仕立てであったこと。更に、おふざけキットで簡単な構成でありながら、立派な値段が付いていたことから(確か発売当時800円だったと記憶。タミヤの1/35「シングル」戦車ものより高かった!)、子供向けではなく、洒落のわかるアダルト向けである、という匂いがプンプンしたこと。そして何と言っても個人的にはその成型色の美しさに驚きました。

 中でも特に感激したのが、「zzzzZZZZ-28」のサーモンがかったオレンジ・レッドと、「スティンクレイ」のパープル。日本版スティンクレイはフローズン・パープルの全体に白っぽい「藤色」とでも呼ぶべき上品なボディに、クリアオレンジのウィンドウという最高にエキゾチックなコーディネーションでした。一方私が知る限り、アメリカ版の殆どはメタリック・パープルでウィンドウは無色のクリア。日本版の方が断然素敵なのですが、唯一惜しいポイントは、本来タイヤ・サイドウォールの「Good Boot」ロゴの中間に刻まれていたプレイボーイ・バニーマークを模したマークが、日本版では版権問題からか、パーツからも箱絵からも消されている点です。

 従って、個人的に納得の行くスティンクレイを作るには、日本版のボディ(フローズン・パープル)とウィンドウ(クリア・オレンジ)を基本的に無塗装クリア仕上げとし、タイヤはアメリカ版を使って本来のバニーマーク付きGood Bootロゴをフィーチャーせねばなりません。これまでの人生で2度、日本版スティンクレイを入手しましたが、いまだ果たせていない子供じみた野望でございます。

●ディールズ・ホイール関連記事indexはコチラ!

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年03月05日 18:06 | コメント (2)

2006年03月07日

モデルカーが買いやすくなりました!

 ホビダス・ショッピングの[おもちゃ・模型]カテゴリのトップ・ページを、モデルカー中心のサイトマップ的な作りにリメイクしてみました。ダイキャスト・ミニチュアカー、スロットカー、プラモデルなど、ジャンルでの検索とブランド別の検索が可能となっています。

 最近は1960年代のヴィンテージ・ダイキャストカー、いわゆる絶版品も出品されるようになってきました。手前味噌で恐縮ですが、新旧様々に、ここまでモデルカーが揃ったショッピング・モールは他に無いのでは、と思いました。是非、お気に入りを探してショッピングをお楽しみください!

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年03月07日 19:59 | コメント (0)

2006年03月08日

AMRのル・マン コルベット●AMR1/43


▲低く大柄な造形が魅力的なAMR1/43ル・マン コルベット。
(1970年代末)

▲メーカー完成品として発売されたモデル。
背後の化粧箱に収まった体裁で発売された。

★画像はポップアップします★

 ダイキャスト・ミニチュアカー百花繚乱のご時世ですが、皆さんご存知の通り、ミニチュアカーはダイキャストのマスプロ製品だけではありません。そう、レジン樹脂や「ホワイトメタル」といった少量生産に相応しい素材を使った手作り製品も古くから存在しています。この手作りのミニチュアカーが一躍ポピュラーになったのは1970年代末のこと。当時ダイキャスト・ミニチュアカーは世界的に低調で、とりわけ1960年代に栄華を極めたヨーロッパの老舗は軒並み評価を落としていました。中にはブラーゴのような新興勢力もありましたが、全体としてコレクターやマニアを満足させられるようなラインナップが圧倒的に不足していたのです。

 そんな時勢にあって台頭してきたのが、くだんのハンドビルド・メーカーたちです。要は「自分が欲しいミニチュアカーが無いから作る」という情熱に突き動かされて生まれた製品群は、時に稚拙だったり、或いは逆に突出して繊細な作りだったりと、十把一からげにはできない個性の乱立ぶりが、また魅力的でした。題材の面白さと同時に、ものづくりの視点からも様々な試行錯誤と品質が入り乱れた状況は非常にユニークだったと言えます。

 フランスの「AMR」もこの時期に生まれたハンドビルド・ミニチュアカー・ブランドの1つであり、その中心人物であったアンドレ・マリー・ルフ氏は天才的なマスター・モデラー(原型師)として、カリスマ的な評価と人気を永く誇りました。2004年に亡くなった後もそれは曇ることなく、彼と彼が生んだ作品群は伝説化し、ますます評価を高めていると言っても良いでしょう。他のハンドビルド・ブランド同様、彼のブランドの製品も「完成品」と「キット」という大まかに2つの形態で世に出ましたが、いずれもコレクターズ・アイテムとなっています。

 もっともわかり易い「AMR」製品の個性は、主軸であった1/43ラインにおける、やや大きめのサイズとヴォリューム感です。実際その縮尺は1/41だとも言われ、他社の製品と比較すると、かなり大柄であると共に、アンドレ・マリー・ルフ氏独特の感覚による造形と相俟って、迫力に満ちた存在感を醸し出していました。こうした作り手の「わかりやすい個性」こそ、ハイクオリティと引き換えに現代の多くの製品が失った価値であると言えましょう。写真のル・マン仕様コルベットは、初期作品のひとつですが、そんなAMRの個性が明らかな「大柄で低い」迫力に溢れた仕上がりとなっています。

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年03月08日 21:44 | コメント (0)

2006年03月09日

ホットウィールのヴィンテージ戦略


▲ホットウィール'71プリムスGTX。
Hot Wheels.comの限定品。

▲ヴィンテージ風にチューンされているが、
グラフィック処理は現代的。

▲ダイキャストに改められたシャシー。
足回りはトーションバー式。

★画像はポップアップします。★

  写真は2年ほど前に、マテルが運営するホットウィール・コレクター向けサイト「Hot Wheels.com」限定品として発売された「'71プリムスGTX」です。

 この金型、すなわちモデルの原型自体は、2001年のファースト・エディション(新金型)の1つとして登場した比較的新しい型です。しかし、くだんの「Hot Wheels.com」限定仕様としてリリースされるにあたり、初年度1968年〜1970年代初頭までの初期ホットウィールへのオマージュとでも呼ぶべき、様々なチューニングが施されています。

 まずはメッキ、或いは研磨されたボディに透明度の高い塗料でカラーリングする「スペクトラフレーム・カラー」なる塗装。そしてサイドウォールにレッドリボンがフィーチャーされたタイヤとマグ風ホイールの組み合わせからなる、通称「レッドライン」の足回り、更にファースト・エディション版ではプラスチックであったシャシーをダイキャストに改め、初期のホットウィールと同じトーションバー(ねじり棒)式サスペンション機能を盛り込んだシャシー構造。また、モダンプロダクトならではの美点として、前後グリルは細密にカラーリングされ、タンポ印刷による繊細なグラフィックもフィーチャーされています。

 要は現代の金型をベースにいにしえのホットゥイールの特徴と現代的なディテーリングを盛り込んだモデルであり、そのコンセプトたるや非常にユニークで素晴らしいと思います。ここまで出来の良いモデルだとそのままショーケースへ直行させたいところですが…。

 どうしても気になるのが、わざわざトーションバー・サスペンションまで奢った足回りによる走行性能です。ヴィンテージ・テイストのオレンジ色のコース・セットも各種リリースされてきていますから、それらを使用して何としてもテストしてみたいところです。

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年03月09日 22:48 | コメント (0)

2006年03月10日

6輪タイレル・30年前のF1グランプリ


▲ミニチャンプス1/43・'76年タイレルP34/J.シェクター(1990年代後半)

▲ミニチャンプス1/43・'77年タイレルP34/R.ピーターソン(2000年代初頭)

▲エーダイ・グリップ1/43・'77年タイレルP34/R.ピーターソン(1977年末)

★画像はポップアップします。★

 今年2006年も、いよいよF1開幕! と書きつつふと思いだいしたこと。「2006年」という年の末尾の「6」という数字が気になりました。そう、今年は日本で初めてF1グランプリが開催された「1976年」から30年目の記念すべき年なのです。1976年はラウダVS.ハントの年で、王座の行方は最終戦の日本(富士スピードウェイ)にまでもつれ込み、その豪雨に祟られた決勝レースのドラマチックな展開はいまだに語り草です。そして1976年と言えば、何と言っても「6輪タイレル」!

 1976~'77年の2シーズンを走った6輪タイレル「P34」は初年度においては一度の1-2フィニッシュを含む好成績を収めました。翌年に至って完全に失速しますが、模型や玩具の題材としては、いずれのバージョンも人気ものなのはよく知られたところです。

 写真はミニチャンプスの76年型と77年最終型、そして1977年当時に発売されたエーダイグリップテクニカ製の77年型です。エーダイ製は素朴ではありますが、恐らくは当時のポリスティルやウエスタンモデルズに範を求めたのか、それなりにまとまりの良いフォルムです。ミニチャンプス製モデルはいずれもよく出来ていますが、2台で比較すれば77年型の方が圧倒的にディテールに優れています。このモデルが発売された前後は、BBRやタメオ等、ハンドビルド系メーカーからも6輪タイレルが何種類か発売されました。こうした状況があると、それぞれを比較してみるとメーカーごとの個性が発見できて興味深いものです。

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年03月10日 20:59 | コメント (0)

2006年03月11日

ブガッティT59のスロットカー●ピンクカー1/32


▲スペインの「ピンクカー製」
ブガッティT59スロットカー。

▲元来は1960年代初頭の
スケーレクストリック金型。
オリジナルは激レア。

▲「ピンクカー」や「SCX」は
1960年代のスケーレクスをしばしば再版。

★画像はポップアップします。★

 先日来、何度かスロットカーの元祖、「スケーレクストリック」の歴史に触れてきました。タカラとのコラボレーションから生まれた話題の「クアトロックス」は言うに及ばず、スケーレクストリックの現在の製品には50年近い経験で培われたノウハウが無駄なく生かされており、とりわけここ数年のモデルはスケールモデルとしてのリアリティと走行性能が高次元でバランスした素晴らしいモデルが少なくありません。題材には1960年代~現代まで様々なものが選ばれており、特にフェラーリ156シャークノーズやミドシップ・クーパー等、1960年代初頭のF1を題材に選んだ製品は、後世に残る傑作と言っても過言ではないでしょう。

 こうした現代のモデルが素晴らしいだけでなく、古い金型を使ったモデルが時折再版されるのもこのブランドの面白いポイントです。古くからコレクター市場が存在したブランドだけあって、その辺りはよく心得ています。しかし、ここへ来てどちらかというとスケーレクストリック本体ではなく、かつて同社の製品をパテント生産していたスペイン工場から発展した新興ブランドや、スケーレクストリックの兄弟ブランドと言える「SCX」等から、これら再版モデルがリリースされることが多くなってきたようです。写真の「ブガッティT59」もその手の再版もので、スペインの「ピンクカー」ブランドで再版されたたもの。元来1960年代初期スケーレクストリックにラインナップされたこのブガッティT59は、生産台数が極端に少なく、最もレアなスケーレクストリックだったので、この再版はディープなコレクターに大層歓迎されました。前輪にはガイド連動型のステアリング・ギミックを装備。ピンクカーからは、同じく同時期のアウトウニオンCタイプも再版されています。

●スロットカーを探そう!

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年03月11日 22:01 | コメント (0)

2006年03月12日

ホットウィール・チョップサイクルズの修理


▲片側のフロント・フォークが折れてしまった。チョップサイクルズ「ゴーストライダー」のレプリカ。オリジナルは1973年にしか発売されなかった激レア・モデル。

▲根元からポッキリ。強度が必要な部分なので、ただ接着するだけでは不十分。

▲0.6mmの刃を使ってピンバイスで穴を開ける。折れた反対の面にも位置に気をつけながら同じく。

▲穴を開けたら0.6mmのピアノ線を短くニッパー等で切ってピンを作り、穴に差し込んでみる。うまく繋がるか確認。

▲瞬間接着剤でピンを片方の穴に固定。その後、双方の面を瞬間接着剤でつなぐ。ピンが骨となり、強度を確保できる方法だ。

▲修理完了!いつでも走行OK!

★画像はポップアップします。★

 先月は、マテルが1970年代に展開した充電式ホットウィール一族「シズラー」系の話題を何度か取り上げました。その中で、トライク(3輪)型チョッパーのシリーズ「チョップサイクルズ」にも触れ、走行する動画(クイックタイム)もアップしたのですが、実はこの撮影時にクラッシュし、片側のフロントフォークがポッキリ根元から折れてしまいました。

 クラッシュしたのはオリジナルのチョップサイクルズではなく、マテル公認レプリカを手懸けているアメリカの「リアリティ・レプリカ」製レプリカ・モデルだったので、個人的には大ショックということでもありませんでしたが、いつでも気軽に走行させられるチョップサイクルズがないのは寂しいので、好天に恵まれた日曜だというのに、午後のひととき、この修理をしました。

 実はこのチョップサイクル「ゴースト・ライダー」、過去にもいろんなところをポッキリ折っており、そのつど折れた面にピンバイスで小さな穴を開け、0.6~0.8mmほどの真鍮線かピアノ線でピンを立て、このピンを骨にして、折れた面どうしを瞬間接着剤でつなぐということを繰り返しています。言わば「骨つぎ」です。プラモデルやレジン・モデルが趣味の方には御馴染みのピンバイスを使った「ピン立て」ですが、ミニカー・コレクター系の方も、修理やレストアにご活用なさると良いと思いますよ!

●チョップサイクルズ「ゴーストライダー(レプリカ)」走行動画

●チョップサイクルズ売り物件!


投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年03月12日 18:15 | コメント (5)

2006年03月14日

バンダイ「プレスハード」のインプレッション

 4月にバンダイから発売される予定の「PRESS HARD(プレスハード)」は、新世代のスロット・レーシング・ホビーとして様々な特徴が盛り込まれています。この「プレスハード」、昨日ネコ・パブリッシング社内にて、試作品を使ってのインプレッションを体験させて頂けましたので、感想を少し書いてみます。

 まずご覧の通り、スロットカー自体は1/55という独自の小スケール。かつてのHOスケールに比べれば、やや大きめですが、最近流行の1/32よりはぐっと小ぶりで手のひらに収まってしまう可愛らしいサイズです。ただし小さいとは言っても、ボディのプロポーションは自然で、ホイールに至るまでスケール・モデルとしてリアルな仕上がり。AE86トレノという車種自体のチョイスも、新しい層へのアピールを前提に的を射たものと言えましょう。

 既にモデル・カーズやクアント誌でも報じられている通り、「動き」の面では「ドリフト」アクションが最大の特徴です。コーナリング時にスロットルを開けると面白いようにテールが出て前輪はカウンター・アクションを見せます。とは言っても調子に乗って過度にドリフトばかりさせていると当然ロスが多く、速く走ることはできません。グリップ走行とドリフトのバランスを自分なりに料理して速く走らせるという旨味は、まさに「大人の遊び」ならではのものと言えましょう。

 そして「サウンド」。プレスハードでは、スロットルの開度に従ってトーンを上げるエンジン音のギミックを楽しむことができます。そもそもコントロールボックスにはマシーンごとのキーが差し込まれ、これをひねる事でスイッチがONになりますが、ONにするとスターターのクランキング音→エンジン始動音→アイドリングという実車さながらのリアルなサウンドを堪能できるのです。しかも今後、車種によって異なるサウンドが予定されているとのこと!

 写真はインプレッション・ミーティングの模様。左からプレスハード開発チーム・プロデューサーの倉林宏幸氏、ホビダス編集部の爆弾娘「さいとー」、モデル・カーズ編集部「タイ米」ことイマイ、なぜか後姿のクアント畑山編集長。このメンバーにモデル・カーズの長尾編集長を加えた面子によるインプレッション記事がそれぞれの次号に掲載される予定とのことですので、お楽しみに!

●「プレスハード」のニュース記事はコチラ!

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年03月14日 23:30 | コメント (1)

2006年03月16日

1960年代のスロットカー用チータ・クリアボディ


▲1960年代のスロットカー用クリアボディの「チータ」。ホットウィールの足回りを合わせてみた。

▲やたらに幅広く丸いフォルム。好みの分かれるアクの強いカタチ。

▲ヒップ周辺は、コックス等で見慣れたチータらしいイメージだ。

★画像はポップアップします。★

 昨日スロットカー趣味の大先輩から突然お電話を頂きました。整理整頓していたら1960年代のスロットカー用クリアボディが「出土」し、車種がビル・トーマス「チータ」だったので、チータ好きの君に進呈しましょう、という有りがたいお話。そして本日、そのボディが到着いたしました。ご覧の通り経年変化で黄ばんでいますが、フォルムは歪みもなく、実にしっかりしたものです。ピンさん、どうも有難うございました!

 クリアボディというのは、1960年代半ばのスロットブーム終盤、よりスピードを求める傾向が過熱する中で「軽量化」の為に登場したボディのことです。ご覧の通りバキュームフォームで成型された薄い樹脂製なので、通常のプラモデル(スチロール樹脂)のような厚いボディと比較すると格段に軽かったわけです。ただしその分、ルックスを犠牲にした製品が多かったので、1960年代のスロットカーが回顧される場面ではあまり表に出てきません。しかし、スロット・レーシングにおけるスピードの追求に本気で取り組んだ方なら、間違いなくクリアボディも経験なさっているようです。

 また、これはアメリカのビンテージ・スロットカー・マニアから聞いて「なるほど」ど思った話なのですが、元来1960年代の実車レーシングカーのボディの多くはペラペラに薄いFRP製だった。それなのにプラスチック(スチロール)製ボディのみを偏愛して、走ってナンボのスロットカーをキレイに厚塗りするなど、変じゃないか? と言うのです。薄く軽量化され、機能が最優先されたクリアボディの方が、本当の意味で「リアル」なのではないか、という主張です。

 ルックスと機能、どちらの「リアル」を重視するかというのは個人の嗜好ですが、この両方を兼ね備えたクリアボディも1960年代には存在しました。アメリカの「ランサー」製品がそれです。ランサーのボディは軒並み素晴らしいプロポーションで現在では伝説となっています。

 さて今回頂戴したチータのボディはどこのメーカーのものか現時点では不明ですが、コックスやストロンベッカーといった当時のスロットカーを代表するメーカーが手懸けたスチロール製ボディのチータとは似ても似つかぬ、丸っこいフォルム。ボディ下端の「絞り込み」がないこともファットなイメージに拍車を掛けているようです。しかし、チータというクルマは実車も1台ずつフォルムが異なっていたようですし、私のチータに対する解釈は、全体に幅広く丸く愛嬌のある、或いはグロテスクな造形のクルマ、というものなので、このボディは大変に気に入りました。「似てる or 似てない」という話であれば、多分コックスのチータは実車よりもカッコ良すぎて「似ていない」のだと思っています。あんなにカッコいい実車はこの世に存在しないというわけです。だからこそ模型には夢がある、ということではないでしょうか?

●チータ及びスロットカー記事画像index2005

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年03月16日 23:34 | コメント (0)

2006年03月17日

ホットウィールはオレンジ色のコースじゃなきゃ!


▲Hot Wheels.comの限定品「クラシック・コード」。薄いブルーが美しいモデル。

▲開閉可能なエンジン・フードは極めてシャープなキャスティング。刃物のようだ。

▲トップは脱着可能。インテリアも手際良いデキ。この姿もなかなかキレイだ。

★画像はポップアップします。★

 先日ご紹介したホットウィールの「クラシック・コード」を、先頃アメリカで限定販売された懐かしいオレンジ色のコースに置いてみました。

 復刻モデルとは言え、レッドラインとオレンジ色のコースのコーディネーション、やはりベストマッチである!と再確認。それにしてもクラシック・コードのエンジン周辺のキャスティングのシャープさは、現代の目で見ても驚くべきものです。特にエンジン本体よりも開閉できるフードの薄さに感心。

 このオレンジ色のコース・セット、日本でも通常販売して欲しいものです。

●「クラシック・コード」を購入する方はコチラ!

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年03月17日 23:08 | コメント (0)

2006年03月19日

毒蜘蛛のごとき…。メルセデスW154スロットカー


▲2台の「メルセデスベンツW154」スロットカー。手前がストロンベッカー製、奥がエアフィクスMRRC製。

▲ゼッケン16番のモチーフは1938年ドイツGPにおいて、イギリス人ドライバー、ディック・シーマン操縦で優勝したクルマ。

▲リアタイヤはノンオリジナル。モーターは巻き直ししてあり、かなりパワーがある。テールを流して走るのが面白い。

★画像はポップアップします。★

 写真は1960年代の1/32スケール・スロットカーで、車種は戦前ドイツのグランプリ・レースカー「メルセデス・ベンツW154」です。有名なスケーレクストリック製ではなく、手前がアメリカの「ストロンベッカー」、奥がイギリスの「エアフィックス(MRRC)」製のモデル。メーカーは異なりますが、ボディの造型が瓜二つなので、提携していたのか、或いはどちらかが他方を雛形として用いたのでしょう。

 ストロンベッカー製モデルの成型色はグレーで、写真のモデルではドライバー人形等のディテールのみ塗装してあるような状態。個人的にはプラスチックの成型色を生かすというアプローチが好きなのです。実車のボディ色は有名なシルバーですから、それをイメージしてのグレー成型色なのでしょう。MRRCの方はホワイト成型色。

 ドイツのナショナルカラーは本来ホワイトだったのだが、あるレースの車検か予選で車重が微妙に重過ぎることが判明したので、メカニックたちが即席でホワイトの塗装を剥ぎ、地肌剥き出しの状態でレースに出場させたことから、ナショナルカラーがシルバーに変わった、と読んだことがあります。真偽は定かではないですが。

 メルセデスのGPレースカーと言えば、作家の稲垣足穂氏の作品の一節に「毒蜘蛛のごとき競争自動車」というような形容があるそうです。グリルの形状といい、足まわりの雰囲気といい、この表現、とても的を射ていると思うのですが、いかがでしょうか?

●メルセデス・ベンツのスロットカーを探す


投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年03月19日 00:41 | コメント (0)

メルセデスベンツW196スロットカー●メルクリン1/32


▲メルクリン製1/32・1954年メルセデスベンツW196(1960年代)。前輪はガイドと連動したステアリング機構を備える。

▲プラ製ボディは上下2分割。ホイールはダイキャスト、フィギュアはラバー製。

▲接点(ブラシ)はガイドではなくシャシー本体に着き、スプリングで下方に押し付けられ、路面に追従するように工夫されている。駆動方式はインラインだが、ギアはフリクション・ロスを排除すべく凝った構造が奢られている。

★画像はポップアップします。★

 昨日に引き続き、ドイツの古いGPレーシングカーを題材とする1960年代の1/32スロットカーをご覧に入れます。戦前~50年代のGPカーやル・マン カーを題材にしたスロットカーとなると、やはりイギリスの「スケーレクストリック」や「エアフィックス(MRRC)」の製品が多く、昨日ご紹介したアメリカの「ストロンベッカー」等はレア・ケースです。しかし1960年代には実に多くの玩具/模型メーカーがスロットカーを手懸けていたのです。
 
 写真のスロットカーもそんな1つ、ドイツの鉄道模型メーカー「メルクリン」製品。同社の鉄道模型は日本でもメジャーですが、スロットカーとなるとあまり知られていないと思います。鉄道模型とスロットカーには基本のメカニズムにおいて共通点が少なくないこともあるのでしょうが、さすがに鉄道模型の品質で定評あるメルクリン製品だけあって、シャシーを一見しただけでも他社の1/32スロットカーとは異質な設計と品質を感じさせます。

 車種は1954年型メルセデスベンツW196。J.M.ファンジオやスターリング・モスの操縦で幾多の勝利を挙げた名車です。ドイツのチャンピオン・マシーンをモデル化するのだから、メルクリンが最も相応しいメーカーだったと言えるでしょう。


投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年03月19日 20:32 | コメント (0)

2006年03月20日

アウトウニオンCタイプ・スロットカー●スケーレクス1/28


▲スケーレクストリック1/28「アウトウニオンCタイプ」。ボディ色は白。(1960年代)

▲16気筒の巨大な心臓がリアに置かれたアウトウニオンは操縦が難しかったという。

▲1960年代スケーレクスを象徴する駆動フォーマット。前輪はガイド連動してステア。

★画像はポップアップします。★

 ドイツの古いGPレーサーを題材とする1960年代のスロットカーのご紹介を続けます。メルセデスは一段落して、今夜はそのライバルであった「アウトウニオン」の代表的マシーンCタイプ(Cヴァーゲン)。モデルは1960年代のスケーレクストリックがラインナップした4種の戦前車種(ベントレー 4-1/2、アルファ・ロメオ8C、ブガッティT59、アウトウニオンCタイプ)の1つです。

 上記戦前車種のうち、ベントレーとアルファは1960年代スケーレクスを象徴する人気モデルで、過去何度も再版されていますが、ブガッティとアウトウニオンは、かなりのレア・モデルとなっており、オリジナルの入手は困難。しかし、ブガッティ同様にアウトウニオンもスペインの「ピンクカー」ブランドで数年前に復刻再版されており、しかもオリジナルにおいて最もポピュラーなホワイトのボディ・カラー以外の色と、ピンクカー独自の新しいバリエーションによるラインナップなので、オリジナルを所有しているコレクターでも触手が動く、絶妙の企画だったと言えます。このピンクカー製アウトウニオンは現在でも入手可能と思われます。

 オリジナル・スケーレクスに無く、ピンクカー版にしか存在しない面白いバリエーションとしては、後輪を前輪と同径のダブルタイヤとした「マウンテンクライム」仕様があります。

 戦前のグランプリ・シーンにおけるアウトウニオンは、磐石の態勢を敷いたメルセデスと比較して、メカニズム面やルックス面でのエキセントリックな面白さが際立っている一方、戦績では明らかに後塵を拝していたようです。しかし国威高揚政策の一環であったこの時期のドイツのモータースポーツにおける最大のヒーローは、アウトウニオンの若きエース、「ベルント・ローゼマイヤー」という名のレーサーでした。操縦の難しいリアエンジン・アウトウニオンをねじ伏せるローゼマイヤーの天才的な速さは伝説となっています。

 くだんのローゼマイヤーはグランプリ同様にメルセデスとアウトウニオンが覇を競ったランドスピードレコード(地上最高速)トライアルで命を落としました。彼のアウトウニオンがクラッシュしたアウトバーン脇に立てられた墓標には、現在も花が絶えないと言います。

 数年前、ある編集者から聞いた話。日本人ミニカーコレクターの一団とドイツ国内をバス旅行する機会があった折、ガイドが「ベルント・ローゼマイヤーの墓標脇を通る」旨アナウンスしたにも関わらず、反応した日本人は殆ど皆無だったそうです。「自動車の歴史と浪漫を抜きに、ただ集めることだけを追求するのが日本人スタイルなのか」と、その編集者は少し寂しく感じたと言います。私も同感。皆さんはどう思われますか?

●あなたにとっての究極の1台!スロットカーを探そう!

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年03月20日 20:32 | コメント (5)

2006年03月21日

スロットカーの歴史と現在


▲スケーレクストリック1/32「トロフィーセット」。(1960年頃)

★画像はポップアップします。★

 タカラの「クアトロックス」やバンダイの「プレスハード」等、現代的なシステムを組み込んだ新製品の登場と共に、大ブレイクの兆しを見せるスロット・レーシング。

 しかしどこまで進化しても、勝敗を決めるのはゴールラインを切るタイミングと、コースアウトするか否かの攻防という、シンプルさに変わりはありません。

 そのスリルは雑誌などの紙媒体では、なかなかに伝えにくいものなので、まさにインターネット上におけるムービーでお見せするにもってこいの題材だと思います。

 今週中には、そんなスロット・レーシング関係の新しいムービーを「ホビダスTV」で公開できると思いますのでお楽しみに!

●スロット・レーシング動画はコチラ!

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年03月21日 22:17

2006年03月23日

JPSロータス77●ニッコー1/32


▲ニッコー1/28「ロータス77」(1977年)

▲全体にバランスは破綻しているがタイヤのフォルムが捨てがたい。

▲パッケージの写真は1976年初戦のブラジルGPにおけるマリオのロータス77。

★画像はポップアップします。★

 久しぶりにF1ミニカーをご紹介します。先日ミニチャンプスのタイレルP34(6輪タイレル)を取り上げましたが、今回の「ロータス77」もまた日本のモータースポーツ史にとって重要な位置を占めているマシーンの1つだと思います。というのも1976年に開催された日本初の(もちろん東洋初でもあった)F1選手権レースにおける優勝車が、マリオ・アンドレッティ駆るロータス77だったからです。
 
 この年、前年からの不振を引きずっていたチーム・ロータスはシーズン途中から加入したマリオを軸としてマシーン開発を地道に進め、遂に富士スピードウェイにおける最終戦を制するに至りました。しかも予選でポール・ポジションを獲得、豪雨に祟られた決勝では順位を落としながらも粘りを見せて最後にトップに返り咲くという、正に劇的な完全勝利だったのです。この1勝は、その後のマリオにとってもチーム・ロータスにとっても、ターニング・ポイントたる重要なレースとなりました。

 さて、そんな劇的なシーンの主役であったにも関わらず、ロータス77は殆どモデル化されていない車種の1つです。ダイキャストはおろか、ホワイトメタルやレジン製モデルでも永く決定版と言えるモデルは発売されていませんでした。近年になって漸くタメオが発売した1/43メタル・キットが最もお薦めできるものと言えるでしょう。

 そんな数少ないモデルの内、写真のニッコー製ダイキャスト・ミニチュアカーは「当時もの」として貴重な存在。シーズンを通じてかなり形を変えたロータス77の最後期、富士での仕様に近いいでたちですが、全体的にディフォルメされていると言うべきか、率直に言ってバランスは破綻しています。

 しかしホイールとタイヤ等、奇妙に出来の良いパートもあり、無視できない不思議な存在感を放つ1台です。何といっても「当時もの」というところが最大の価値であることに変わりはありませんが。

 また、パッケージに採用されている実車の写真が同年初戦のブラジルGPにおけるマリオ車で、これは非常にレアなシチュエーションをとらえた1枚と言えます。くどくなりますが、初戦のマリオはスポット契約でロータスに乗っており、そのためゼッケンはマリオのロータスでお約束のゼッケン「5」ではなく「6」であること、初戦の仕様は以後瞬く間に改造されてしまい、殆ど写真資料が残っていないことが「レア」たる所以です。その意味では、箱つきで発掘できれば面白いコレクティブルであると言えるかも知れません。

●F1モデル記事・画像index2005

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年03月23日 22:33 | コメント (0)