チョロQコレクターブックNo.1「ハコスカGTR」
![]() ▲チョロQコレクターブックNo.1「ハコスカGT-R」(2004年) | ![]() ▲黒いボディに凝ったディテーリングが映える。 |
ディフォルメ・モデルカーの起源周辺の話はさて置き、現代におけるディフォルメ系モデルカーの代表格、「チョロQ」の話もしましょう。写真は一昨年に自分が編集していた「チョロQコレクターブック」というシリーズの付録、「ハコスカGT-R(PGC10)」です。
チョロQはある時期から、現行車種だけでなく、ヒストリックカーと呼ばれる1960~'70年代のクルマ、とりわけ国産スポーツカーも新金型でリリースするようになり、支持層を更に広げることに成功しました。加えて新金型のみならず古い金型であっても人気が高いものにおいては新たにバリエーションを増やし、コレクター市場は良いペースで活性化していきました。
チョロQコレクターブックもそうしたムーブメントの中で生まれた企画でした。チョロQの既存金型を使った「特注モデル」を付録とする版形の小さな冊子とのセットで、「ムック」として全国の書店で流通しました。ちょうど各種の付録つき出版物が大流行した時期のこと。商品としての肝は冊子よりも付録ということになりますが、モデル・カーズという模型自動車に関する定期誌を発行する版元である以上、付録は無論、冊子の内容も中途半端なものは作りたくないと思い、振り返ってみれば明らかに行き過ぎと思える濃い口の内容を盛り込むことに傾注していました。
付録の方も、「昭和のハイウェイスター烈伝」というサブ・タイトルに相応しく、昭和の街道レーサーふうの仕上がりを、それぞれの車種に似合ったカタチで演出すべく、非常に面白いものが出来たと自負していました。とりわけNo.1のハコスカは、実車には設定されていないブラックのボディに「PMC・S」のステッカーをフィーチャー、足回りはお約束の8本ホイールで文句のない仕上がりだったと思っています。
チョロQの傑作モデルをペイントやタンポ、ホイール選択のレベルではありますが、「ディテーリングする」采配が委ねられていた立場だったわけで、デイブ・ディールになったつもりで、リアリティとクルマごとのニュアンスの表現を楽しむことができたわけです。とても楽しい仕事でした。




