JPSロータス77●ニッコー1/32
▲ニッコー1/28「ロータス77」(1977年) | ▲全体にバランスは破綻しているがタイヤのフォルムが捨てがたい。 | ▲パッケージの写真は1976年初戦のブラジルGPにおけるマリオのロータス77。 |
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久しぶりにF1ミニカーをご紹介します。先日ミニチャンプスのタイレルP34(6輪タイレル)を取り上げましたが、今回の「ロータス77」もまた日本のモータースポーツ史にとって重要な位置を占めているマシーンの1つだと思います。というのも1976年に開催された日本初の(もちろん東洋初でもあった)F1選手権レースにおける優勝車が、マリオ・アンドレッティ駆るロータス77だったからです。
この年、前年からの不振を引きずっていたチーム・ロータスはシーズン途中から加入したマリオを軸としてマシーン開発を地道に進め、遂に富士スピードウェイにおける最終戦を制するに至りました。しかも予選でポール・ポジションを獲得、豪雨に祟られた決勝では順位を落としながらも粘りを見せて最後にトップに返り咲くという、正に劇的な完全勝利だったのです。この1勝は、その後のマリオにとってもチーム・ロータスにとっても、ターニング・ポイントたる重要なレースとなりました。
さて、そんな劇的なシーンの主役であったにも関わらず、ロータス77は殆どモデル化されていない車種の1つです。ダイキャストはおろか、ホワイトメタルやレジン製モデルでも永く決定版と言えるモデルは発売されていませんでした。近年になって漸くタメオが発売した1/43メタル・キットが最もお薦めできるものと言えるでしょう。
そんな数少ないモデルの内、写真のニッコー製ダイキャスト・ミニチュアカーは「当時もの」として貴重な存在。シーズンを通じてかなり形を変えたロータス77の最後期、富士での仕様に近いいでたちですが、全体的にディフォルメされていると言うべきか、率直に言ってバランスは破綻しています。
しかしホイールとタイヤ等、奇妙に出来の良いパートもあり、無視できない不思議な存在感を放つ1台です。何といっても「当時もの」というところが最大の価値であることに変わりはありませんが。
また、パッケージに採用されている実車の写真が同年初戦のブラジルGPにおけるマリオ車で、これは非常にレアなシチュエーションをとらえた1枚と言えます。くどくなりますが、初戦のマリオはスポット契約でロータスに乗っており、そのためゼッケンはマリオのロータスでお約束のゼッケン「5」ではなく「6」であること、初戦の仕様は以後瞬く間に改造されてしまい、殆ど写真資料が残っていないことが「レア」たる所以です。その意味では、箱つきで発掘できれば面白いコレクティブルであると言えるかも知れません。


