アバルトTCR1000スロットカー●リプロテック1/32
▲フィアット・アバルト1000TCR●リプロテック1/32(1999年頃) | ▲ボディは成型色のままというベーシックな作りだが、ディテールは良い。 | ▲あまり走りそうにもないが、実はそこそこよく走るモデルだ。 |
★画像はポップアップします。★
昨今の1/32スロットカー・ブームを支えるメーカーの多くが、スペインに本拠を置いている話は以前書きましたが、今夜ご紹介する「リプロテック(REPRO TEC)」も、バルセロナに本拠地を置くスパニッシュ・メーカーの1つです。
とは言え、空前の1/32スロットカー・ブームでこの世の春を謳歌するスパニッシュ・メーカーにもメジャー/マイナーいろいろあるようで、リプロテックは、やや後者のグループに属すると言って良いでしょう。というのも同社は非常に寡作なメーカーだからです。
同社の名前が好事家の間で知られるようになったのは、写真の「アバルト1000TCR」が発売になった時でした。5年ほど前のことでしょうか。1000TCRは、タミヤ製品でも知られるフィアット600べースの可愛らしい「サソリ」ですが、1/32ともなるとますます小さく、モデルカー愛好家を一撃でノックアウトしてしまうチャーミングな魅力に溢れています。
有名なカンパニューロ・ホイール、開いた状態で固定されたリアフードと剥き出しのアバルト製エンジン+エグゾースト・パイプなど、ディテールのバランス良い再現はなかなかに如才ないものです。特に足回りのバランスは素晴らしいもの。
写真のモデルはグレイに赤のチェッカーをあしらったカラーですが、他にも白地にチェッカー等、何種類かのカラーバリエーションが発売になっています。リア・タイヤがフェンダーの半分隠れており、クリアランスが気になるところですが、筆者がレーシングパラダイス世田谷1F(1/24コース)で走らせた分には問題なくトコトコと走っておりました。
実車のヒストリック・アバルトは、ひところ我が国のイベントでも頻繁に見かけ、その愛らしさは人気でしたが、パフォーマンスということになると、やたら「ガリガリ」いうメカニカル・ノイジーなエンジン音しか印象に残っていません。「現役時」のハイ・パフォーマンスは、あくまで本来の環境にあってこそのものであった、ということでしょう。速いクルマは時に脆いし、それを速く走らせる為には、ドライバーはもちろん、それに見合った体制が必要ということだと思います。


