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2006年04月

2006年04月01日

ホットウィール「Revversサイドカー」with ボーンシェイカー!


▲サイドカー・セット(HotWheels Revvers 1973年)

▲サイドカーとのペアとして設定されていたのは「ランブラーズ」の「ボーンシェイカー」か「プレイングメナス」。

▲サイドカーの内部にゴム動力機構を備える。ミントなら1000~2000ドルはかたいシロモノ。

★画像はポップアップします。★

 先日ご紹介したゴム動力で走行する1970年代初頭のホットウィール・サイドライン「Revvers(レヴァーズ)」からのモデルをご紹介します。同「Revvers」と、チョッパー・シリーズ「Rrrumblers(ランブラーズ)」のコラボものとも言えるこのモデル、なんとゴム動力で走るサイドカーです。

 サイドカー本体はABSっぽいプラスチック製ボディにスチール製のフレームを介してゴム動力機構を搭載した構造。裏側からの写真で解るように、このサイドカー、実は左右両輪タイプなので、サイドカー単体でも走行させることができますが、やはり本来想定されたランブラーズのチョッパーと組み合わせて走らせて見たいですね!

 当時このサイドカーとランブラーズの組み合わせは、「Revvers Sidecar Set」としてリリースされており、このサイドカーにランブラーズの人気モデル「ボーンシェイカー」か「プレイングメナス」が付属するという、現代のコアなホットウィール・コレクターから見ると夢のような内容となっていました。内容と同時に魅力的なのがそのカードに描かれたカートゥーン・タッチのイラスト。なんとカートゥーンでボーンシェイカー+サイドカー(実は金髪の女性が乗っている設定です!)が描かれているのです。

 このサイドカー・セット、未開封のカード状態だと安くともUS$1000はするシロモノです。過去に4回、ミント状態のオークション出品を見ましたが、内2回がオーバー2000ドルだったと記憶しています。写真のものはルース状態で比較的安価に入手できたもの。リアのゴム・リングはオリジナルが硬化して割れてしまったので、Revversコレクターとして名高いMABO氏に譲っていただいたものに換装しました。

 Revversの他のモデルは比較的ガッチリしたデキで壊れにくいのですが、このサイドカーは折れやすいパーツが多い非常に繊細な作りとなっています。現存モデルが極端に少ない理由はその構造ゆえなのではないでしょうか。よりによって、相棒がランブラーズの1973年(レアイヤー)もの、しかも「ボーンシェイカー」か「プレイング・メナス」という超人気モデルで無かったとしても、探しにくいモデルだったことに変わりはなかったのではないかと思います。

●初代ボーンシェイカーの詳細
●初代ボーンシェイカー兄弟車ゴーストライダーの記事はコチラ
●ホットウィールにおけるジャーマン・モチーフに関する記事はコチラ

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年04月01日 21:37 | コメント (2)

2006年04月02日

ハイリーハウラー●ホットウィール(1970年)


▲ハイリーハウラー
●ホットウィール(1970年)。

▲ハウラーだけにフロント部がチルトする。エンジンはベッドに剥き出しでマウントされる。

▲シャシーもダイキャストで彫刻的なキャスティング。後輪はダブル・タイヤだ。

★画像はポップアップします。★

 ホットウィールの最初のモデルが発売されたのは1968年。以後1972年までに発表されたモデルが、「スペクトラフレームカラー」のボディペイントと「レッドライン」の足回りを持つ初期のラインナップとして分類できます。

 1968年に発表されたごく初期の16車種はとりわけ有名ですが、その後に生まれた初期モデルにはキャスティング(金型)のシャープさや開閉アクションの観点から、より優れたものが少なくありません。先般ご紹介した「クラシック・コード」や、写真の「ハイリー・ハウラー」は正にその代表と言えるでしょう。

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年04月02日 22:28 | コメント (0)

2006年04月03日

ルビーレッド・パッション●ホットウィール

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 我が国でホットウィールがブームとなったのは一般に1999年頃ですが、実際にはこの3年ほど前からそれなりの盛り上がりがありました。いわゆる特注モデルが各種発売されるようになった頃でしたので、日本のコレクター達も海外通販等で少しずつ買い求め、仲間内でささやかに楽しむ、そんな時代でした。

 そんな時代から既にアイドル的存在だったモデルと言えば、ラリーウッドが手掛けた傑作「パープル・パッション」をベースとする様々なバリエーションです。おおよそパープル・パッションほどのバリエーションを生んだホットウィールの金型もそうそうないと思われます。無論レッドライン期からの流れを汲む「カスタム・カマロ」は別格ですが。

 そんなわけで、ホットウィール・ファナティックを自認する方なら、誰でもお気に入りの「パッション」を挙げることができると思います。かくいう私の場合は、単純にそのボディ色ゆえですが、M&Dの特注である「ルビーレッド・パッション」が最も好きなパッションです。皆さんのお気に入りパッションはどれでしょう?

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年04月03日 23:27 | コメント (0)

2006年04月05日

ホットウィール「カスタムVW」のコピー?


▲ボスバグ●国産チープ・プラモデル(1970年代初頭)

▲パーツ構成。ボディは完全にホットウィールのコピー。デカールも付属。

▲インストラクション。和英併記である。

★画像はポップアップします。★

 写真は1970年代初頭に某国産プラモデル・メーカーから発売されていた、いわゆる「50円キット」ですが、なんとご覧の通り、ボディはホットウィール初年度16車種の内の1つ、「カスタム・フォルクスワーゲン」そのまんまです。

 メッキパーツが奢られ、タイヤはABSのような黒いプラスチック、ウィンドウパーツはブルー・ティント。従って塗らずに組んでもそれなりにキレイな仕上がりになるという、当時の50円キットとしては良い内容のものだと思います。

 同じメーカーからは英国の「ブリテン」製ダイキャストを雛形にしたモーターサイクル・シリーズも同じく50円シリーズでラインナップされており、これまた良い内容でした。もっとも要は、元が良いからこその出来なワケですが…。

 コピー製品にもいろいろありますが、かつての日本製コピーには何と言うか許せてしまう愛嬌があるような気がします。

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年04月05日 23:41 | コメント (2)

2006年04月06日

チョロQコレクターブックNo.2「ベレG」

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▲チョロQコレクターブックNo.2「ベレットGTR」(2004年)
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▲アドニスイエローにGTRスキーム・チューン+8本スポーク。

 先月、弊社刊「チョロQコレクターブック」のNo.1「ハコスカGT-R」をご紹介しましたが、今夜は同シリーズのNo.2「ベレットGTR」をご紹介しましょう。

 元来このムック・シリーズの付録である特注チョロQの主要なコンセプトの1つとして、「実車の純正色に存在しないボディ・カラーとする」というポイントがありました。しかしベレGに限って言えば、この薄い黄色「アドニス・イエロー(卵色)」は、一般に知られたGTRのカラーではないですが、初期ベレット一族を象徴するカラーの1つであったことは確かです。GTRに関してはオレンジとホワイトが有名ですが、ベレGの純正色であれば何色でもオーダーできたという話も聞きますので、実際にはこの「卵色」ボディにブラックのボンネットとサイド・ストライプをフィーチャーしたGTRも実在したかも知れません。この辺りは詳しい方がいらっしゃれば御教授賜れば幸いでございます。

 ベレGのホイールならクロモドラ等もしっくりきそうですが、元来チョロQのホイールはクロモドラ風なので、8本スポークホイールを採用、しかもハコスカで定番の黒っぽい色ではなくシルバーとしました。実車ベレGではハコスカのようにオフセットの深いホイールへの換装が無理ですから、オフセットが全くないチョロQの8本スポークは逆にリアルな方向へのアレンジメントとなったと思っています。

 コレクターブック本体の内容も、この「ベレG」編はかなりレアな実車レース写真をふんだんに使った贅沢なものとなっています。問題はそれを喜んでくださる「いすゞ」スポーツ・ファンがどのくらいの数、世の中にいらっしゃるのか? ということだったのですが…。

●チョロQコレクターブックのお求めはコチラ!

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年04月06日 22:49 | コメント (0)

2006年04月07日

ホットウィール「ロッジャー・ダッジャー」


▲ロッジャー・ダッジャー●30周年記念コンベンション限定モデル(1998年)

▲ダッジらしいスポーティなコーディネーションがバッチリきまったモデル。

▲ 足回りはこの時期人気だったRaceタイプのリアル・ライダーズ。

★画像はポップアップします。★

 本国アメリカにおけるホットウィールの重要なアニュアル・イベントは、現在2つあります。ひとつは正に先週から開催されていた春の「ナショナルズ」、そして秋の「コンベンション」がそれです。各々のイベントではペイントやディテールに贅を尽くした限定モデルが各種リリースされ、とりわけ1990年代後半以降のコアなホットウィール・コレクター達にとっては、コレクションの基本アイテムともなっていました。

 そんな数あるイベント限定モデルの人気を決定づけたのが、30周年であった1998年のコンベンションにおけるラインナップだったと言えるでしょう。モデル自体のクオリティもイベントの各種企画も、この年のコンベンション以降、急激にグレードアップされたのです。

 写真のモデルは、その1998年コンベンションの限定モデルの1つ「ロッジャーダッジャー」です。30周年記念シリーズで復刻された金型をベースとしたモデルで、シャシーはプラスチックですが、グラフィックやホイール・アレンジの的を射たカッコよさは当時非常に人気を集めたと記憶しています。

 ホワイトにブラック・ルーフ、ブルーティント・グラスというシックなベースに、ブラックとオレンジのストライプと「426」のロゴ。粋なプリムスとは趣を異にする、ダッジらしいスポーティさに溢れた仕上がりとなっています。

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年04月07日 23:28 | コメント (0)

2006年04月09日

250LM デビッド・パイパー●トコロシェ1/43

▲250LM デビッド・パイパー
●トコロシェ1/43
▲クロモドラとLMのコンビ。
如何にも時代の狭間。
▲フェンダーも大きく張り出すのが特徴。しかしこのモデルでは今ひとつ迫力不足だ。

★画像はポップアップします。★

 レーシングカーのモデルの個人的な傾向としてはアメリカ車と英国車に偏っており、現在一番人気のフェラーリのモデルは正直あまり持っていないのです。しかし中には食指をそそられるものもあります。イギリス人レース屋のデビッド・パイパーが走らせた一連のレースカーはフェラーリに限らずポルシェも興味のある車種ばかりです。

 一番の理由はグリーンを基調としたイギリス・チームならではのカラーリングでしょうか。パイパー車の中でも面白いと思うのが、1968年のル・マンに出場した250LMです。LMと言えばボラーニのワイヤー・ホイールを履いた優美な姿な印象深いですが、パイパー・チームのそれはクロモドラを履いていますし、フェンダーも大きく張り出した、いかにもレース用のワイルドな風情が、異質な魅力を醸しだしています。

 しかしやはり、と言うべきか、実車のレーシング・フェラーリやポルシェが語られる場面で、デビッド・パイパー氏の旗色は非常に良くない、ということを知ったのはネコに入社してからでした。しかしまぁ、模型としては魅力的な車種が多いと今でも思っています。 写真のLMは、トコロシェ・モデルの1/43スケール・レジン完成品です。原型は他のブランドによるものです。

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年04月09日 00:01 | コメント (2)

ロータス40 スロットカー●フレッシュマン1/32

▲ロータス40 スロットカー
●フレッシュマン1/32
▲実際の製品はオレンジ成型色だが、
写真のモデルは塗装されている。
▲モーターも自社製のもの。
1/32にしては缶が大きい。

★画像はポップアップします。★

時折、現在の1/32スロットカー・ブームが「どこから来たか」という話になります。1960年代において、あれだけのブームがワールドワイドにあったホビーですので、要はリバイバルであることに間違いはなく、そのシンプルな機構的特徴とも相俟って、再ブームにあたっても、賢明なメーカーの幾つかはその商品展開内に必ずノスタルジーを喚起するファクターを入れ込んでいます。私も個人的にスロットカーをビジネスにするなら、1960年代という時代をなんらかの演出に使うのが良いと思います。

 現代のスロット・メーカーはスペイン勢力が強いですが、ドイツには「カレラ」という老舗があり、今回のリバイバルに際してはドイツという国がマーケットとして重要な役割を果たしたと考えられます。スケーレクス・トリックにしてもフライ、ニンコにしても、その一番の上客は、北米や日本以前に、ドイツに居るということです。そのドイツにおけるスロットカー・リバイバルの立役者は、影響力の強い専門店や愛好家のクラブだったりしたのが本当のところです。そして実は彼ら先導者のインスピレーションの原点となったのが、わが日本における1980年代末以降の1/24スロットカー・リバイバルだったことは間違いないと思います。

 事実ドイツのスロットカー専門店や有名なスロットカー・コレクターらは、日本の専門店やスロットカー用シャシー・メーカーと盛んにビジネスを展開していました。見事なディオラマ風プライベート・サーキットを作り、1960年代モータースポーツの主役達を再現したスロットカーでレースを楽しむといったスタイルがもっとも盛んなのも結局はドイツです。

 そんなドイツを始めとするヨーロッパ各国のスロットカー愛好者にとって、一時期の日本はスロットカーの聖地に見えていたのか、私がモデル・カーズ編集部に籍を置いていた時期には、頻繁にそういう方々との交流がありました。写真のフレッシュマン製1/32スロットカーのロータス40はそんな連中の一人、Samy Beraha(サミー・ベラハ)氏がプレゼントしてくれたものです。サミー氏はベラハ・ジーンズというフランスのデニム・メーカーの経営者で、フランスで年に一度ヒストリック・スロットカーの世界大会を開催しています。

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年04月09日 20:23 | コメント (0)

2006年04月10日

アルピーヌ3000スロットカー●ジョエフ1/43


▲アルピーヌ3000スロットカー
●ジョエフ1/43(1970年代初頭)

▲トイライクだがレーシーなムードは充分。

▲シャシーは配線の無い合理的でシンプルな設計。

★画像はポップアップします。★

昨日少し書きましたように、ある時期ヨーロッパのスロットカー・フリーク達が頻繁に日本を訪問していた時期があり(無論、彼らは本業というか仕事の為に来日していたのですが)、その都度「さかつう」さんや「リトル・ガレージ」さんといった専門店さんの計らいで、彼らに会うことができていました。

 昨日のロータスをプレゼントしてくれたベラハ・ジーンズの御曹司、フランスのサミー・ベラハ氏は随分と気前の良い好漢で、来日の度に珍しいスロットカーを持ってきてくれました。当然お返ししなければならないのですが、何しろ彼らは本場からやってきているわけなので、古いスケーレクスを貰っても多分嬉しくないはず。というわけで随分と悩んだことを思い出します。

 しかも彼も私も、お互いに不確かな英語を駆使しての不自由なコミュニケーションでした。それでも同好の士、スロットカーの話だけはなんとか伝わるから面白いもの。写真のモデルも彼がくれたものです。

 フランス「ジョエフ」製の1/43スケールほどの小さなスロットカーのアルピーヌで、ボディ形状はいわゆる「210」系のようですが、製品名は「アルピーヌ3000」となっています。きれいなフレンチブルーの成型色にしっかりとしたマーキング・デカールが貼られており、ワイヤーホイールはご愛嬌ですが、なかなかに可愛らしい仕上がり。ガイドと連動する前輪ステア機構を持つシャシーは、配線を廃した合理的な設計で、コンパクトで精度の高かそうな作りはドイツのメルクリン製スロットカーにも共通するムードがあります。

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年04月10日 22:39 | コメント (0)

2006年04月11日

ポルシェ・カレラ6●エアフィックス1/32


▲ポルシェ・カレラ6
●エアフィックス1/32(1960年代後半)

▲ホイールパターンなど凝っているが全体としてはトイライク。

▲ステアリング機構はエアフィクッス/MRRC系スロットカーのお約束。

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 かつて、1/32スロットカーのパニオニアたる「スケーレクス・トリック」の本国イギリスにおけるライバル・ブランドと言えばプラモデル・メーカー、「エアフィックス」とその系列「MRRC」でした。

 写真はエアフィックス製ポルシェ・カレラ6(906)のスロット・キットを組んだもの。流石に老舗プラモデル・メーカーだけあって、ホイールパターンや、ドライバー・フィギュア等、繊細な技が光る品質と言えます。同社のスロット関連製品では、シーナリー(ディオラマ)用のフィギュアなども、元来トイとして設計されていたスケーレクス・トリックと比較して、非常に細やかなスケール・モデル的な出来栄えを誇っていました。

 「MRRC」とエアフィックスの関係は、プラモ・メーカーであるエアフィックスが、スロットカー・レーシング展開に関するスーパーバイザー的な意味合いを求めて、MRRCとのパートナーシップを結んだというところだと思います。同じような例はアメリカの「K&B」社と「オーロラ」にも見られます。もっとも、元来「K&B」は模型エンジンメーカーですから、その点では「COX」と共通点がありますね。

 MRRCは戦後まもない時代から活動していたスロット・レーシング・クラブが母体になって生まれた会社であるようです。1940年代末~1950年代初頭ということになると明らかにスケーレクス・トリック以前で、スロット・レーシングと言うよりは、「レイル・レーシング」とか、さらに原始的なホビー・スタイルの時代からMRRCは活動していたのではないか、と推察されます。

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年04月11日 21:58 | コメント (4)

2006年04月13日

ポルシェ910 スロットカー●FALLER1/24


▲ポルシェ910 スロットカー●FALLER1/24

▲成型色はブルーグレー。レッドもあったようだ。

▲プラスチック製のサイドワインダー・シャシー。

★画像はポップアップします。★

 ドイツのスロットカー・メーカーと言えば現在も元気な「カレラ」が筆頭ですが、1960年代から活動を続けているメーカーとしては「FALLER(ファーラー、或いはファーレル)」もあります。

 1960年代には、1/24や1/32スロット・キットも各種ラインナップしていましたが、どちらかと言えば、そのスタンスはオーロラと似通っており、HOスケール・スロットの方がメインだったようです。しかもレースよりも鉄道模型的なアプローチ。そもそも鉄道模型の世界でも、その名を知られたメーカーです。

 ホットウィールのようなループコースを走る小スケールのダイキャスト・ミニカーをリリースしていた時期もあったようで、最近に至っても電動で走るポルシェ・カイエンのトイカーをリリースしていたりします。総じて動く乗り物のトイやモデルのメーカーである、ということのようです。

 写真の1/24スロットカーは同社いにしえの製品で、モチーフはポルシェ910です。904や906はよく知られたモデルが1/24スロットカーの世界にありますが、910は車種としてレアな存在ではないでしょうか。作りは大味なものですが、タイヤにはコンチネンタルのロゴが入っていたり、プロポーションは悪く無かったりと、レンシュポルト・フリークなら気になるモデルの1つかも知れませんね。

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年04月13日 00:21 | コメント (0)

ロータスFJ/クーパーFJ●スケーレクス・トリック1/32


▲1960年代のスケーレクスを象徴する最もベーシックなスロットカーがこの2台

▲ステアリング機構を持つので巧く操縦すればカウンターアクションを楽しめる。

▲パンを外した図。前後とも簡単なサスペンション機構を備えている。

★画像はポップアップします。★

 1960年代のスケーレクス・トリックで最もベーシックかつポピュラーなモデルと言えば、「フォーミュラ・ジュニア」を題材にしたラインナップでしょう。初期には4車種がラインナップされましたが、中でも有名なのが写真の2台、ロータスとクーパーです。

 ロータスは以前にもグリーンのものを紹介しましたが、今回は赤のロータスと青のクーパーという、いかにもトイライクなカラー・バリエーションでお見せします。この2台は当時のホームコース・セットにもペアとして採用されており、それ故に別格的によく知られた存在となっていると考えられます。

 フォーミュラ・ジュニア・モデルの特徴は何と言ってもガイドと連動する前輪のステアリング機構ですが、それに留まらずサスペンション機構も備えた凝った構造が魅力的です。これらの機構は、同時期の他のモデルには採用されていませんので、スケーレクス中では最もベーシックなモデルでありながら、メカニズム的には最も先鋭的なものであったと言って良いと思います。実際ステアリング機構によるカウンター・アクションを見られるのか? と疑問視される向きもあるかもしれませんが、これらのモデルはキッチリとドリフトを楽しめますよ! 

 子供の頃、一番最初に手にしたスケーレクスがこの2台だったので、個人的にも非常に思い入れが強いモデルです。

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年04月13日 23:11 | コメント (2)

2006年04月14日

アバルト2000●DVA1/43


▲1969年アバルト2000。イタリアのレジン製モデル完成品メーカー、DVAが1999年頃に発売したモデル。

▲プロポーション、ディテーリング、ペイント等、全体のバランスが良く、ハンドビルドならではの味わいが随所に光る。

▲サソリ使いとして名を馳せた「イタリアで一番速い男」アルツーロ・メルツァリオのサイン入り。

★画像はポップアップします。★

久々にハンドビルド・モデルをご紹介しましょう。かつてイタリアに在ったメーカー「DVA」が手懸けた1/43スケールのレジン製完成品「アバルト2000」です。このモデル、総じてバランスが良く、ハンドビルドの必然性が感じられ、かつ味わいも感じさせる仕上がりとなっています。

 同車種で幾つかバリエーションが出てたようですが、中でもこれは1969年度のヒルクライム・チャンピオン獲得を記念したパブリシティ仕様を再現したもので、ディスプレイ・べースには、当時のアバルト・チームのエース・ドライバー「アルツーロ・メルツァリオ」の直筆サインが奢られた限定品です。

 個人的にメルツァリオの大ファンですので、発売間もなく一見してすぐに購入を決めたモデルです。ちょうど同じ頃、メルツァリオ本人がアルファロメオのイベントの為に来日、モデル・カーズの記事のためにインタビューできたことは大事な思い出となっています。

 メルツァリオはかつてオートスポーツ誌で見たとおり、トレードマークのテンガロンハットを被ったスリムでカッコいいおじさんでした。話し込むほどにこちらの気持ちが伝わったのか、親切に、そして熱く語ってくれたことが印象に残っています。

●メルツァリオ仕様マーチ761(タメオ1/43)
●メルツァリオA1(マイカンスー1/43)


投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年04月14日 23:32 | コメント (0)

2006年04月15日

ポルシェ917●ホットウィール


▲ホットウィール1970年発売ラインナップの1台、ポルシェ917。

▲スペクトラフレーム以外に写真の「グレー」もラインナップされた。

▲カウルが開閉しエンジンも再現される。ゼッケン等の紙シールが付属。

★画像はポップアップします。★

 レッドライン期のホットウィール・ラインナップからポルシェ917をご紹介します。個人的にかなり気に入っているモデルです。

 ホットウィールと言えば、アメリカ・カーカルチャー、ホット・ロッディングをバックボーンに持つことは衆知の事実、ラインナップもアメリカ車やホットロッド、加えてホットロッディングを根幹とするオリジナル・デザイン・モデルが多いですが、とは言え、ヨーロッパのレーシングカーなども初期から存在します。

 個人的にはホットウィール・レギュレーションの枠の中で料理されたヨーロッパ車モデルのテイストが好きです。例えばこのポルシェ、通常のカラフルなスペクトラフレーム・カラーの他に、わざわざ写真のグレー(シルバー)というボディ色が用意されています。ドイツのレーシングカーだからシルバーアローのイメージが強かろうと気を使ったのでしょう。しかし一方で、ホットウィールにおいてはレッドライン+クローム・マグという足回りが絶対なワケで、結果として実車ではあり得ない、極めてエキゾチックな仕上がりとなっています。

 加えてグラス・パーツは薄いブルーティントで、内部ディテールの金属地と非常に美しいコーディネーションを見せています。こんな艶やかなポルシェ917の実車を見てみたいものです。

 もう10年も前になりますか、カー・マガジンが特集記事のためにポルシェ917Kの実車を富士で走らせることになり、取材前日に借り出されて、整備のお手伝いをしたことがありました。手伝いと言ってもドライバーの体格に合うようにシート(の充填材)を作ることと、ブレーキのエア抜きの手伝いをしただけですが…。

 この時のチーフメカは、いにしえの日本GP、予選でクラッシュした式場選手の904を修理して決勝に間に合わせたという伝説の人物でした。明るく元気なこの方のお陰で、午前中から深夜にまで及んだ準備作業を楽しく進めることができたのです。現場のリーダーとはかくあるべき、という見本でした。

 さて、仕上がった917をローダーに積み込む時、もちろんエンジンは掛けない状態ですが、917Kのコクピットに座り、ステアリングとブレーキをまかされました。そのコクピットは言うまでも無く全てが剥き出し。そして冗談のように薄いドアやカウル。これに乗って時速300キロでユノディエールを駆けた男達は正に戦士であると思いました。そしてまた、レンシュポルトとは、限りなく兵器に近い迫力をたたえたマシーンだと感じました。その存在感において、サーキットでレーシング・ポルシェに比肩し得るものはない、と個人的には思っています。

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年04月15日 22:53 | コメント (0)

2006年04月16日

ボーンシェイカー・ナショナルズ仕様●ホットウィール


▲Bone Shaker
●2006 HotWheels Nationals

▲3月末から4月初旬までアトランタで開催された「ホットウィール・ナショナルズ」における限定品の1つ。

▲今年の新金型の1つ「ボーンシェイカー」がベースで、スペクトラフレーム・レッドにリアル・ライダー。

★画像はポップアップします。★

 今日の日曜、しばらくぶりに「下北沢」に行きました。下北沢とは東京・世田谷にあり、古くから演劇や音楽を志す若者たちが多く集う個性的な街。現在でも若者だけでなく、老若男女がいろんな目的でやってくる不思議な魅力を持つ街と言えるでしょう。かくいう私も若き日の一時期、この街に住んでいました。

 さて今日の買い物の途中、下北沢の商店街「一番街」にあるホットウィール・ショップ「ウェアハウス」に寄りました。ちょうどホットウィールのイベント、「ナショナルズ」がアトランタで開催された直後で、イベント限定品が入荷しているはずです。

 予想通り、店内の一角には、今回のイベント限定品のコーナーが設けてありました。写真の「ボーンシェイカー」はその内の1車種です。なんと言っても、今年のファースト・エディション金型であること、そしてまた、かのボーンシェイカーの二世代目を名乗るモデルであることから、非常に注目度の高いモデル、しかもその限定仕様とあっては、ホットウィール・ファンなら食指が動いてしまいます。というわけで連れて帰ってきてしまいました。

 今回、私がボーンシェイカーを買ってきた下北沢のホットウィール・ショップ「ウェアハウス」は、近くホビダスのショッピングモールに出店します! 最近の限定品だけでなく、新旧あらゆるホットウィールの品揃え抜群の同店だけに、ショッピングモールでの展開も楽しみです!

●初代ボーンシェイカーの話。
●初代ボーンシェイカーの兄弟車「ゴーストライダー」の話。
●ホットウィールにおけるジャーマン・モチーフに関する話。
●初代ボーンシェイカー+Revversサイドカー!
●スカルに惹かれるのは何故か?

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年04月16日 22:08 | コメント (6)

2006年04月17日

モーターボム限定生産!

 かつて模型仲間のグループで1/64スケールほどのハンドビルド・ミニチュアカーを作ったことがあったのですが、販売目的で作ったものではなかったので、
制作台数も極めて少なく、どうしても欲しいとおっしゃる熱心な声をしばしばお聞きしておりました。車種はご覧の通り「猫科」のレーシングカーです。
 熱心な声にお応えすべく、近々10台ほど作ろうと思っております。

 以前制作したものは、アルミのハンドビルド・ホイール仕様と、メッキを施したレジン製ホイールの2バージョンがありましたが、今回はアルミのハンドビルド・ホイールで、更にそれを研磨したポリッシュ仕上げのホイールにする予定です。写真の「猫」が履いているホイールがそれです。

 ボディのカラーリング仕様に関しては現時点で未定。6月初旬にはリリースしたいと考えております。詳細はフリーペーパー「IGNITE(イグナイト)」と、このブログでお伝えしていきます。できればホビダス上で入手して頂けるようにしたいと考えております。「猫」好きの方、しばしお待ちください!

●モーターボム1999年活動記録
●モーターボム2000年活動記録

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年04月17日 22:40 | コメント (3)

2006年04月18日

ベントレー4-1/2とアルファ8C●スケーレクス・トリック


▲かつてscalextricの定番モデルと言えたベントレーとアルファのコンビ。

▲写真の2台は1980年代の再版もので、オリジナルに比べてガイドが高いのが難点。

▲ドライバーの目線が牽制しあっているところがこの2台のキモ!

★画像はポップアップします。★

 かつてスケーレクス・トリック製スロットカーの定番であった戦前のレーシングカー「ベントレー4-1/2」と「アルファ・ロメオ8C」です。何度も再版されていたこのコンビ、さすがにここ数年で新時代に突入した感が強いスケーレクスだけに、今後の再版はないのではないでしょうか?

 「ピンクカー」や「SCX」名義でのリリースはあり得そうですが、最近のあまりに出来の良い1/32スロットカーと比べてしまうと、いかにもオモチャでしかないモデルではあります。

 しかし元来スケーレクス・トリックとはこういうテイストのスロットカーだったわけで、逆に言えば今後こんな車種がオモチャとして製造されることもないでしょうから、ますます貴重な金型になったと考えることもできるでしょう。

 二人のドライバーの目線が牽制しあっているところに、蛮勇が支配した太古のモータースポーツのスリルが偲ばれます。オモチャでありながら、こういう部分は侮れない魅力と言えましょう。なお、アルファのブルーというボディ色に違和感を持たれるかたもいらっしゃるでしょうが、1934年のル・マン優勝車はこの色ですので、それがモチーフであるようです。

●アルファとベントレー別バリエーション

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年04月18日 23:49 | コメント (0)

2006年04月19日

マングスタ●Dart Wheels / Zylmex


▲箱絵にはループを激走する様子が描かれるがまともに走らないミニカーだ。

▲全体にバリが酷くて、現代ではとても発売できないであろうクオリティ。

▲しかし全体に抗えない魅力を放つ、愛すべきB級品だ。

★画像はポップアップします。★

1970年代のホンコン製ミニカーで、車種はデ・トマソ・マングスタです。メーカーはB級ミニカー・ファン御用達とも言える老舗「ジルメックス」、ブランドは「ダート・ホイールズ」という名義になっています。

 箱絵にはオレンジ色のホットウィールっぽいループ・コースを走るマングスタが描かれていますが、実際のところこのシリーズ、ピアノ線のシャフトを使ったスピードホイールらしき足回りであるにも関わらず、まともに走りません。またご覧のようにボディのダイキャストも全体的に「ス」が入っていてデコボコ。お世辞にも良い出来とは言えません。

 更にステアリング・ホイールはトラックか先代ミニのように平たく寝ていますし、突っ込みどころ満載。また、シャシーのカシメ部分を始めとして、バリが多く、恐らく今の子供が手にしたら、瞬く間にケガをしそうなシロモノなのです。

 しかしどうでしょう。ペール・グリーンとでも呼びましょうか、薄いメタリック・グリーンのボディ色は美しい色で、更にプロポーションもなかなかのものです。当時のホットウィールや、ライバルであった、トッパー時代のジョニー・ライトニングの品質が如何に優れていたか、ということが理解できますが、およそこの時代の小スケール・ミニカーに共通する美点、すなわち「シンプル」であるというポイントにおいては、変わりません。

 愛すべきB級ミニカーと言えましょう。優等生だけでは世の中つまらなくなりますからね。

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年04月19日 23:32 | コメント (2)

2006年04月21日

KIDBOXさん

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 今日は朝から大和市のモデルカーショップ「KIDBOX(キッドボックス)」さんにお邪魔してきました。

 何台かモデルカーも頂戴してきたので、明日のブログにアップしようと思っております。

 今日のところは、MotorBombの「猫」ラインナップから、2000年制作の1台をご覧ください。

投稿者: T. Yamada | 日時: 2006年04月21日 00:30 | コメント (0)

ブリストル450 LM(1953年)●ビザール1/43


▲アグリー?グロテスクと言うべきか…。
なんというか、すごい顔。

▲2枚のテールフィンが、航空機メーカー産という、このクルマの身上を物語る。

▲青みが強い独特のBRグリーンが魅力的。作り手独自の解釈が滲む。

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昨日も書きましたが、神奈川県大和市のモデルカーショップ「KIDBOX(キッドボックス)」さんにお邪魔してきました。

 かつてモデル・カーズを始めとする雑誌媒体の編集を担当していた頃は、しばしば打ち合わせや商品のピックアップにお伺いしていましたが、今回は久しぶりでした。少し前にリニューアルされた店内は、かつてと比較すると(失礼…)格段に整頓され、ショーケースに整然とモデルカーが並ぶ様は、まさにギャラリー。

 品揃えも元来エンスージァストである柴田代表の御眼鏡にかなったものを優先したラインナップであることがポイント。とりわけレー