▲ロータス40 スロットカー ●フレッシュマン1/32 | ▲実際の製品はオレンジ成型色だが、 写真のモデルは塗装されている。 | ▲モーターも自社製のもの。 1/32にしては缶が大きい。 |
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時折、現在の1/32スロットカー・ブームが「どこから来たか」という話になります。1960年代において、あれだけのブームがワールドワイドにあったホビーですので、要はリバイバルであることに間違いはなく、そのシンプルな機構的特徴とも相俟って、再ブームにあたっても、賢明なメーカーの幾つかはその商品展開内に必ずノスタルジーを喚起するファクターを入れ込んでいます。私も個人的にスロットカーをビジネスにするなら、1960年代という時代をなんらかの演出に使うのが良いと思います。
現代のスロット・メーカーはスペイン勢力が強いですが、ドイツには「カレラ」という老舗があり、今回のリバイバルに際してはドイツという国がマーケットとして重要な役割を果たしたと考えられます。スケーレクス・トリックにしてもフライ、ニンコにしても、その一番の上客は、北米や日本以前に、ドイツに居るということです。そのドイツにおけるスロットカー・リバイバルの立役者は、影響力の強い専門店や愛好家のクラブだったりしたのが本当のところです。そして実は彼ら先導者のインスピレーションの原点となったのが、わが日本における1980年代末以降の1/24スロットカー・リバイバルだったことは間違いないと思います。
事実ドイツのスロットカー専門店や有名なスロットカー・コレクターらは、日本の専門店やスロットカー用シャシー・メーカーと盛んにビジネスを展開していました。見事なディオラマ風プライベート・サーキットを作り、1960年代モータースポーツの主役達を再現したスロットカーでレースを楽しむといったスタイルがもっとも盛んなのも結局はドイツです。
そんなドイツを始めとするヨーロッパ各国のスロットカー愛好者にとって、一時期の日本はスロットカーの聖地に見えていたのか、私がモデル・カーズ編集部に籍を置いていた時期には、頻繁にそういう方々との交流がありました。写真のフレッシュマン製1/32スロットカーのロータス40はそんな連中の一人、Samy Beraha(サミー・ベラハ)氏がプレゼントしてくれたものです。サミー氏はベラハ・ジーンズというフランスのデニム・メーカーの経営者で、フランスで年に一度ヒストリック・スロットカーの世界大会を開催しています。


