2006/06/22 21:10
|
イギリス、フランス、イタリアを中心とするハンドビルド・モデルカー(ミニチュアカー)趣味世界の先駆者的イギリス人、 「ジョン・デイ(John Day)」氏が、去る6月13日に急性腎不全で亡くなっていたことが遺族の発表で明らかになった。享年78歳。 ジョン・デイは、1970年代初頭から1/43スケールのホワイトメタル製モデルカー・キット開発を始め、1970年代半ばには膨大なラインナップを形成するに至った。当時、一部の鉄道模型に用いられていた遠心分離鋳造技術をミニチュアカー世界に最初に持ち込み、エンスージァストが好む1950年代〜当時最新鋭の車種まで、レーシングカーを中心とするラインナップを毎月定期的に発売して大きな支持を獲得するに至った。 ホワイトメタル製キットにおける成功の後、1976年には当時のF1マシーン「マーチ761」の1/43ダイキャスト・ミニチュアカーをリリース、大量生産品メーカーへの転身を試みたが果たせず、やがてメーカーとしての活動を停止。その後は、ハンドビルド・モデルカー世界における始祖の一人として、専門誌で時折取り上げられるような伝説的存在となっていた。 ジョン・デイが生んだホワイトメタル製キットは、現代の目で見れば原始的と呼ぶべき技術で製造されたものだが、車種の選び方やパーツ構成に認められるエンスージァスティックな感覚は特筆すべき点である。また、各々の題材であるレーシングカーが現役であった時代にオンタイムで製品化されたものである点においては文化遺産としての意義があるとも言えよう。 何よりジョン・デイは新しいマーケットの開拓者であったし、AMR、BBR、タメオといった後発メーカーにとっての先駆者であった。このマーケットが1980年代〜'90年代半ばに活況を呈し、その活況こそが現代のダイキャスト・メーカーにとって、起業のヒントになったことは間違いない。そう考えれば、ジョン・デイが存在しなければ、現代のダイキャスト・ミニカー世界は全く異質な様相を呈していたかも知れないのだ。 ジョン・デイには3人の子息がおり、彼らは「ジョン・デイ ビークル・シーニックス(John Day Vehicle Scenics)」と銘打ち、鉄道模型アクセサリー・ミニカーのメーカーとして成功を収めている。 [関連記事] 「ジョン・デイのマーチ761」 「ジョン・デイのロータス77」 「ジョンデイのCAN-AM」シャドウ ●あなたのHPやブログに[おもちゃ・模型]のニュースを無料配信!
http://www.hobidas.com/news/contents/ticker/index.html ●気になるニュースをフィーチャー! 特集[おもちゃ・模型]はこちら
http://www.hobidas.com/blog/special07/ |