16世紀のアメリカはまさに開拓の途上にありました。ゴールドラッシュに沸き立つ西部には、ヨーロッパから多くの移民が流れ、その時代の暮らしといえば、ほとんど野宿同然で、屋外で薪や炭を燃やして暖をとり、調理をしていたといいます。
赤々と燃える火の上には真っ黒な鉄の鍋。堅牢で使い込むほどに油が鉄板の肌理になじみ、決して洗剤などで洗ったりせず、他人に貸すなどもってのほか! その黒光りをカウボーイ達は自慢し合い、流浪の暮らしと共に長年携えていたのです。
ダッチオーブンの黎明期はアメリカ開拓時代が舞台といわれていますが、「ダッチオーブン」の正確なルーツはいまだに明らかでありません。
ダッチ=オランダ人の商人が移民の間に売り歩いたことから、その名が付いたという説もあり、本来はビーン・ポットと呼ばれていたそうです。しかも、元来はキッチンで使う調理器具で、キャンプ用が作られたのは後のこと。
最も古いダッチオーブンメーカーとして、今でも世界中に商品を販売するアメリカ・テネシー州に本社のある「ロッヂ社」は創業1896年。鉄の融解度2000度を超える2800度の高温で鉄を溶かし込み、純度の高い鉄を鋳型に流し込む製法を昔から続けています。
均質な鉄だからこそもたらされる、圧力効果と熱回りは、どんな優秀な電化製品や魔法鍋が登場しても真似のできないもの。煮物、焼き物、揚げ物、炒め物、炊き込みなど、どんな調理もこなす万能器具でありながら、しかもすべての料理について“ひと味違う”と誰もが認めるような美味しさに仕上がるのです。 |
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| Q |
ダッチオーブンを買ったらそのまま使えるの? |
| A |
鉄でできたダッチオーブンは、メーカーからの出荷時にサビ止めのワックスが塗ってあります。このまま調理すると美味しくないし、体にも悪いので、このワックスをとるためのならし(シーズニング)をする必要があります。ダッチオーブンによっては、シーズニング不要のものもあるので、説明書を読んでから使ってください。
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| Q |
なぜダッチオーブンで料理するとおいしいの? |
| A |
ダッチオーブンはフタが重いので、ちょうど鍋の中に圧力がかかり、お肉でも野菜でもよく蒸されて美味しくなるのです。また、鉄でできているため、料理に目に見えない鉄分が溶け出しておいしい、ということもあるでしょう。 |
| Q |
ダッチオーブン以外にあると便利なアイテムは? |
| A |
ダッチオーブンは、熱を持ってかなり熱くなるので、その熱対策のアイテムがあると便利。まずは、リッドリフターという、フタを開ける鉄の棒、そして分厚い革のグローブ、スタンドグリル(五徳)、そして焦げ付き防止や、余分な水分や油を落とす効果のあるトリペットもオススメ。 |
| Q |
使い終わったらどうやってしまうの? |
| A |
お手入れは以下のように行いましょう。
1.ダッチオーブンを使い終わったら、熱いお湯を沸かしておいて、洗剤を使わずにカメノコタワシで汚れを落としていきます。熱いので、柄の付いたタワシが便利でしょう。
2.洗ったら、火にかけて水分を飛ばします。
3.しばらく熱が冷めるのを待って、キッチンペーパーでエクストラバージンオリーブオイルをよく擦り込んでいきます。
4.完全に冷めたら、専用の袋に入れて保管します。
5.ダッチオーブンが熱いまま袋に入れると、水分が出てきてサビの原因となりますよ! |
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