
端正なデザインのR1150Rの顔をすげ替えて、ビジュアルだけをジャジャ馬として演出したのがR1150R Rocksterだと思われがちだが、実際はその乗り味も大きく異なる。
ハンドルやシートだけではなく、リア・タイヤのサイズ、サスペンションとそのセッティングまでも変更され、結果的にディメンジョンも異なる。もともとスポーティーだったR1150Rよりもさらにスポーツ寄りの味付けがなされているのである。
ハンドリングはクイックでハードな走りに軸足が置かれることとなったが、ハンドル幅が左右に3センチずつ広げられ、絞り角も浅くなり、ライダーの前傾姿勢が強まったことで、より振り回せるポジションになったと言えるだろう。軽量リアル・カーボン製のフロントフェンダーも軽快なハンドリングに寄与しているはずだ。
ここまで書くと、飛ばしていないと満足感が得られないモデルのようだが、そこはBMWのこと。しっかりとツーリングにも対応できる懐の深さは持ち合わせている。街乗りやツーリングでも、こちらのハンドリングやポジションの方がR1150Rよりもしっくりくるし快適だと感じる向きも居るはずだ。しかし、その造形に対する好みがハッキリするため、場合によっては損をしているモデルと言えなくも無い。
■BMW R1150R Rockster 主要諸元
■全長×全高×全幅(各mm):2,170×-×920 ■シート高:795mm/835mm(オプション)■軸間距離:1,486mm■車両重量:239kg ■排気量: 1,130cc ■エンジン型式:空油冷水平対向2気筒4バルブ■カラー:グラニット グレー・メタリック