
形式的にはR1150Rのスケールダウン・モデルということになるが、このモデルの場合は、敢えてこの排気量を選ぶ価値がある850ccということが言えるだろう。歴代のモデルがそうであったように、BMWの場合、排気量がダウンしたモデルはフル・スケール版とは異なる特性が与えられるからだ。
低速からのピック・アップが良く、常用域ではグリグリと密度を伴ってエンジンが回転するフィーリングはこの排気量ならでは。 近年、その使用感は大きく進化したのだが、走りを最優先するライダーがABSを嫌うことはよくあることだ。そういう意味では、パーシャリーインテグラルABSが工場オプションとなっているのはこのモデルの性格を反映しているとも言える。
R1150R対比では、排気量ダウンとABSの省略で価格的には約30万円ほどの節約となり、ボクサーエンジンを回し切る楽しさも勘案すれば、なかなかバランスの取れたモデルと言える。ちなみに、軽量化に関しては期待したほどでもなく、1150との差は5キログラムでしかない。
■BMW R850R 主要諸元
■全長×全高×全幅(各mm):2,170×-×820 ■シート高:770mm■軸間距離:1,480mm■車両重量:247kg ■排気量: 847cc ■エンジン型式:空油冷水平対向2気筒4バルブ■カラー:グラニット グレー・メタリック