ついにVRSCがコーナーを攻め始めた。
リアショックの全長を伸ばすとともにキャスター角は6度も立てられ、ポジションはヨーロピアン的に。増えたフロント荷重に対応し、安定したコーナーリングを実現するために倒立フォークを装備。結果としてホイールベースも若干短縮され、車重も軽量化されている。これらのアレンジは、もはやコーナーリングマシンそのものと言ってよいだろう。
もともと前輪荷重を掛けやすいようにフラットなハンドルバーを採用していたが、2007年モデルからは幅も若干拡大。長大な車体ではあるが、この変更によってさらに扱いやすくなっている。
H-D伝統の45度に対してVRSCのエボリューションエンジンは60度のVバンク。振動を少なくしてパワーを稼ぎやすくする手法だが、それゆえ低速のトルク感は薄く、エンジン自体が高回転を要求してくるタイプだ。前後足回りの変更によって車体は接地しにくくなったのだから、ワインディングで思い切り車体を倒して、官能的なエンジンを味わうという乗り方が相応しいと言えそうだ。
Harley-Davidson VRSCR ストリートロッド 主要諸元
■全長×全高×全幅(各mm):2445×865×1115 加重時シート高:762mm ■軸間距離:1700mm ■車両重量:295kg ■排気量:1131cc ■エンジン型式:水冷4ストロークDOHC4バルブ60°V型2気筒■カラー:モノトーン5色