社長対談、フェラーリと、音楽と…ゲスト河村隆一さん
8気筒から12気筒…フェラーリ道まっしぐらです(笑)

笹本:初めてフェラーリを買って憧れのオーナーになったわけですが、そのときの感想はどうでした?

河村:2つあったんです。ひとつは音楽家という仕事柄、クルマのサウンド、とくにエグゾーストノートに関してはうるさい方だと思うんですけど、F355というクルマは、最近のフェラーリの中でも本当に“イイ音”のするフェラーリだったと思うんですね。購入してすぐに排気系をマニフォールドからマフラーまで交換したんですけど、より一層自分好みの“サウンド”になって、満足感は相当高かったですね。

河村:もうひとつは、ちょっといけない、自分の人生を狂わすというか(笑)、いい意味で趣味の世界にドーンと入り込むきっかけになるんですけど、最初フェラーリを見てスゴイと思ったのはF40やケーニッヒのコンペティションのように、グループCマシーンのようなモデルだったんです。だから、F355に乗ってしばらくすると、今度はそういうフェラーリが欲しくなってきたんですよ。

河村:F355はサウンドも素晴らしいし、運転も非常にしやすい。「なんていいクルマなんだろう」って思ってました。でもその一方で、もっとすごいクルマがフェラーリにはあるんだ、これが終着点じゃないんだって、って思うようになっちゃったんです(笑)。

笹本:そんな気持ちになった河村さんは、次にどういう行動に出たんですか?

河村:12気筒のF512Mを手に入れました。

笹本:多くのフェラーリ信者が歩む道を、河村さんも歩まれたわけですね(笑)。

河村:まっしぐら、です(笑)。F355にもフレアのフェンダーを着けたりしてたんですが、このF512Mには完全にケーニッヒのコンペティションのように、オリジナルでモディファイをしてしまいました。

笹本:8気筒から12気筒に乗り換えてみて、どんなことを感じました?

河村:乗るまでは、フェラーリの12気筒ってF1からくるイメージが強くて、エンジンのサウンドもF1のように甲高い「カーン」って感じかなって思ってたんですけど、実際にはF355よりも低く野太い音だったですね。トルクがある分、低回転でもスムーズに走らせることができるので、なおさらそう感じたのかも知れません。いずれにしても“軽快”と“重厚”、これが8気筒と12気筒の差なんだ、と思いました。

 
フェラーリF355

フェラーリF355

8気筒のエンジンをミドシップしたスモール・フェラーリの人気車種。その完成度の高さに、後継モデルが登場している現在でも高い人気を誇っている。

ディーノ246GT

フェラーリF512M

12気筒エンジンをミドシップしたテスタロッサの最終進化形がこのF512M。このモデルよりヘッドランプがリトラクタブル式から埋め込み式に変更された。

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