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 ナローポルシェの後継モデルとして74年にデビューした911が、タイプ930だ。特徴としては、北米の安全基準を満たすための大きな衝撃吸収バンパーが装着され、全車のエンジンが2.7Lにアップしている。インテリアにおいてはメーターやステアリングが一新された。グレードはベースの911、上級版の911S、最高性能モデルの911カレラとなった。75年になると、カレラの排気量は2994ccにアップされ、最高出力は200hpに達した。78年になると、911シリーズは新たに911SCと名称を変更した。日本仕様は上級装備車のSCSも設定されていたが、エンジンなどには違いがなく、どちらも2994ccの排気量から180psという出力を発した。また、83年にはカブリオレを追加。84年になると、排気量は3164ccへと拡大され、すべてのモデルがカレラの名で呼ばれるようになった。ちなみに発表当初の最高出力は231ps(日本仕様は215ps)。その後も細かい変更が加えられて行ったカレラだが、最大の変更は87年、ミッションがそれまでのポルシェ・シンクロからワーナー・シンクロへと変更されたことだろう。89年にはスピードスターや911の登場25周年を記念したモデルなども発売されている。 もはやもっとも後期のモデルでも15年以上も前のクルマであり、初期のモデルに至っては30年以上前のクルマである930。一般に中古車市場に出まわっているのは、78年登場のSC以降だろう。相場的にはもはや程度によるところが大きく、安いモデルであれば150万円くらいからの購入も十分可能になっている。
911(930)の物件 |
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 89年、ポルシェ911はフルモデルチェンジを受ける。タイプ964の登場だ。964は、見える部分は非常に930と似ているが、実際にはまったく別物のクルマだ。ボディ構造は完全なモノコックだし、サスペンションも、前後ともコイルスプリングを採用したものに改められた。エンジンは3600ccまでボアアップされ、250psを発するに至っている。最初にラインナップされたのはフルタイム4WD版のカレラ4であり、90年になると待望の2WDモデル、カレラ2が加えられた。また、このとき、ティプトロニックが導入された。92年になると、エアコンなどの快適装備を省略して軽量化されたカレラRSが限定発売され、日本仕様のカレラ2にはターボルックのカブリオレも追加された。93年モデルではスピードスターも復活を遂げた。そして93年秋、タイプ993の登場により、964はその役目を終えた。 現在、中古車市場で911といえば、その3割ほどが964だ。残りの7割は993と996であり、非常に高価であることを考えると、964は非常に買いやすい1台だといえる。ただし、911系全部にいえることであるが、よほど限定的なモデルである場合を除き、そのプライスはそのまま年式および個体の程度に直結していると考えていいだろう。現在の964の平均的な相場は230万円〜550万円ほどと非常に幅が広い。
911(964)の物件 |
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 93年秋のモデルチェンジを受けてデビューした911がタイプ993だ。エクステリアはキープコンセプトであったが、それまでの911の特徴でもあったカエル目がなくなり、より現代的に洗練されたデザインとなった。また、リヤサスペンションの形式がマルチリンクに改められ、ハンドリングが大幅に向上した。搭載されたエンジンはタイプ964から受け継がれた3.6Lのフラット6で、各部に改良が加えられた結果、最高出力は272psであった。95年になるとフルタイプ4WDのカレラ4とオープンボディのカブリオレ、96年にはタルガと、カレラ4にワイドボディを被せたカレラ4S、カレラRSが追加された。またこのとき、3.6Lフラット6はバリオラムの採用で285psにアップしている。97年にはカレラ2にワイドボディを被せたカレラSが登場した。そして97年、タイプ993はわずか4年でフルモデルチェンジ、タイプ996へと席を譲った。 タイプ993の最大のトピックスは最後の空冷911であるということ。911=空冷というイメージを捨てきれない人が多く、そんな人々の間では「993が最後の911」としていまだに非常に高い人気を誇っている。そのため、中古車市場においても、タイプ993は高値安定傾向にある。実際、初期の996よりも程度のよいモデルは高値のプライスを掲げていることも少なくない。相場価格は400万円〜といったところだ。
911(993)の物件 |
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 911が、30年以上も伝統的に続いてきた空冷エンジンを廃止し、水冷エンジンを採用したのが97年秋、タイプ996デビューのときであった。肝心のエンジンだが、水冷化により、959以来となるDOHCのヘッドを採用することが可能となる。排気量は3.4Lで最高出力は300ps。ボディはホイールベースの延長により、ひとまわりほど大型化している。カレラ2のみであったタイプ996のラインナップに変更があったのが98年。4月にカブリオレが、10月にはカレラ4が追加されている。大がかりなマイナーチェンジがタイプ996に施されたのが01年9月だ。それまで3.4Lだったエンジンが3.6Lに拡大され、最高出力も320psへとアップしている。エクステリアも、それまでボクスターと共通だったヘッドライトが、ターボモデルと同じ形状へと変更された。また、同時に、ガラスルーフを持つタルガを追加している。さらに10月には、今度はカレラ4にワイドボディを被せたカレラ4Sが登場した。 つい先頃まで現行モデルであったタイプ996だが、その前のタイプ993に比べると、初期モデルは非常にお買い得なプライスが掲げられているといえる。空冷にこだわりがない人であれば、993よりも996の購入がオススメだ。相場価格は初期モデルが450万円くらいから、マイチェン後のモデルであれば650万円くらいからとなっている。
911(996)の物件 |
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 911の中でも特別な存在といえるのがターボだ。圧倒的な加速性能にハデなオーバーフェンダーとターボウイングなどなど、間違いなくスーパーカーであることは疑いようがない。 そんな911ターボの歴史は930系のターボが75年にデビューしたときから始まった。そのエンジンは2994ccでKKKターボチャージャーとの組み合わせで260psの最高出力を絞り出していた。78年になると、排気量が3281ccに拡大、その出力も300ps(日本仕様は268ps)となった。このとき、ターボウイングの形状がサイドの立ったものに変更されている。 |
 911がタイプ964へとモデルチェンジし、待望の964ターボが登場したのが91年。ただし、エンジンは930系で使用した3.3Lを改良したものであり、その出力も320psへとアップしている。92年になると381psを搭載したターボSが限定販売されているが、日本への正規輸入はなし。かわりに911ターボリミテッド(355ps)が導入されている。93年モデルではようやくターボのエンジンが964系の3.6Lへ。最高出力も360psとなった。 |
 タイプ993のターボが登場したのが94年。しかし、日本への導入は96年からとなった。新たにツインターボとなったことで、その最高出力は408ps(後に追加されたターボSは430ps)。このパワーを確実に路面に伝えるため、4WDシステムが組み合わされた。ちなみに公道も走れるレーシングカーとしてGT2も販売されている。GT2はターボボディにさらにオーバーフェンダーを付けたボディを持ち、最高出力は430psのRR駆動というモンスターマシンだ。 |
 タイプ996のターボの登場は2000年3月。新たに水冷となった3.6Lのフラット6をツインターボで武装し、最高出力は420psとなった。しかも、996のターボにはティプトロが用意された。03年になるとカブリオレにもターボが選べるようになっている。ちなみに996でもRRのGT2が存在し、その最高出力は462ps。 ターボはどの型式も、その絶対数はけして多くないため、底の固いモデルとなっている。相場は930ターボが300万円くらいから、964ターボが450万円くらいから、993ターボが700万円くらいから、996ターボが900万円くらいからとなっている。 |
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